弁護士の紀藤正樹氏が20日、X(旧ツイッター)を更新。兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書問題を究明する県議会の調査特別委員会委員だった竹内英明元県議が18日に死去したことに対し、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏がSNSや動画投稿サイトなどで竹内氏について発信した内容を兵庫県警が完全否定したことを受け、立花氏に「死者への名誉毀損」罪が適用される可能性を指摘した。
立花氏は19日付のX投稿や自身のYouTubeチャンネルで竹内氏について「兵庫県警の継続的な任意の取り調べを受けていた」「明日(20日)逮捕すると県警は考えていたそうだが、それを苦に命を絶ったという情報が入っている」などと発信し、ネットでその情報が拡散していた。
それに対し、兵庫県警の村井紀之本部長が20日に行われた警察常任委員会で、立花氏のX投稿やYouTubeでの発言に対して「全くの事実無根であり、明白な虚偽がSNSで拡散されていることについては極めて遺憾」と完全否定した。常任委で県警トップの本部長が発言することは異例だという。
こうした一連の動きを受け、紀藤氏は20日付Xで「虚偽の事実であれば、刑法第230条2項の『死者への名誉毀損』罪の適用可能性があります」と指摘した。
紀藤氏は19日付のポストで竹内氏死去の一報について「衝撃。悲しすぎる。合掌」と哀悼の意を表した。同日夜、立花氏の「逮捕が怖くて命を絶った」といった趣旨の発信に対して、兵庫県警の捜査関係者が「任意の事情聴取や逮捕の予定」を完全否定したという各社の報道を受けて「虚偽なら〝死者に対する名誉毀損〟の可能性があるのでは」と指摘していた。
立花氏は20日未明に更新したXで「警察の捜査妨害になる可能性があるので、竹内元県議の刑事事件に関する、発信は削除させて頂きました!」と投稿している。
(よろず~ニュース編集部)