オスカー俳優のエイドリアン・ブロディ（51）は、2003年のアカデミー賞をボイコットしてほしいという俳優ジャック・ニコルソン（87）の要求を、両親をがっかりさせたくないという理由で拒否していたことを明かした。
『ブルータリスト』の来月日本公開を控えるエイドリアンは、映画『戦場のピアニスト』（2002年作）でアカデミー主演男優賞にノミネートされたことから、両親と一緒に授賞式に出席する予定だった。しかし、式の直前にニコルソンのロサンゼルスの邸宅に呼ばれ、ダニエル・デイ=ルイスやマイケル・ケインらハリウッドの大御所が米国のイラク侵攻を巡るボイコット計画を話し合う“秘密会議”に出席したという。
エイドリアンは、サンデー・タイムズ紙の取材で当時を振り返った。「あれはまたとない瞬間だった。僕は若い俳優で、尊敬する男たちが集まるパウワウ（会議）に招待されたんだ。かなり深遠な人生経験だったけど、僕は行かなければならないって言ったんだ。ジャックは家にいてほしいと言ったんだけど、僕は出席しなければならないと言った。両親が来るからね」。当時29歳だったエイドリアンは、授賞式に出席し、主演男優賞に輝いた。
しかし業界最高の栄誉を手にした後、スポットライトを避けるためロサンゼルスを去ったという。「田舎で自然の中で暮らし、古いピックアップトラックと家を修理するために孤立した。自分にどれだけのものがもたらされているかを目の当たりにし、無気力になったんだ」
（BANG Media International／よろず～ニュース）