れいわ新選組の山本太郎代表(50)が24日、国会内での会見で、夏の参院選について「少なくとも7議席は確保したい。2が改選で、(非改選の)3残っています。次の選挙で7取れますってことでやったら10になる」と目標を示した上で、全国比例については党独自のローテーション制度を導入する考えを明らかにした。
山本氏は「比例に関しては、ローテーションというものを事前に約束した方のみ立候補ができるという形を用いる。議員になった際には、ローテーションをしてもらうということの約束が結ばれた上で、公認候補ということにしていきたい」と、2023年に一度導入しながらも、実施を見送った「れいわローテーション」を復活させるとした。
具体的には「比例で10人エントリーして、5人議席を獲得した場合、それぞれ3年、3年でローテーションする。2025年の参議院選挙において、比例でエントリーした全員が3年交代で、立候補した人全員が議員を経験するというような形になる」と説明した。参議院の比例代表では、当選者が死亡または辞職した場合、名簿順位の上位者が繰上で当選となる。6年の任期の中で5人が3年で辞職すれば、エントリーしたが落選していた5人が、残りの任期3年を務める形となる。
2022年7月の参院選の全国比例で当選した水道橋博士氏(62)が、2023年1月に辞職。残り5年半の任期を「れいわローテーション」として大島九州男氏、長谷川羽衣子氏、辻恵氏、蓮池透氏、依田花蓮氏の5人が1年交代で担う制度だったが、2023年12月に山本氏は「今回のローテーションというのは見送る」と見送りを発表。ローテ上では2024年1月に長谷川氏へバトンを渡す予定だった大島氏は、辞職しなかった。
山本氏は「ローテーションと呼ばれるものを、私たち挑戦したことがありましたが、それは成功しませんでした。今時点で成功していません」と振り返った。
一方で「議員の職というものを回していきながら、それぞれ実力を発揮していく。様々なことにアプローチしていく」「れいわから比例でエントリーすれば、国会議員になれる可能性はかなり高まる。社会に貢献していってもらうという場を提供していきたい」との利点を強調した。
前回のれいわローテーションが見送りになった原因について「事前から約束していたものではないので、やはり成功しなかった」と分析。「約束をした上で、それを履行しない人がいたとするならば、それはただの議席泥棒です」と、参院選での再導入を訴えた。
山本氏は、れいわローテーションへの批判について「憲法違反であるというようなご意見もあるんですけど、それには全く当たりません。憲法学者の方々の中でも、参議院の比例というものは党の議席であるという色合いが非常に強いもの」と反論した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)