パッケージサラダを製造・販売する食品会社「サラダクラブ」は31日、パッケージサラダ20商品の価格を3月1日店着分より改定することを発表した。合わせて、キャベツが主原料の8商品については、4月30日までの2カ月間、原料価格高騰分の転嫁による価格改定も一時的に行う。いずれの改定も北海道、東北エリア、沖縄県を除く。
価格が改定されるのは主力商品「千切りキャベツ」ら。「千切りキャベツ」は現行で100円(参考小売価格、税抜)だが、3月1日~4月30日店着分は通常の改定に相場高騰分の改定が加わって、130円(同)に一時的に変更。5月1日店着分からは通常の改定のみが適用され、110円(同)になる。
価格改定について、同社は「昨今の弊社商品の主要原料であるキャベツやレタスなどの野菜原料が生育不足により原料価格高騰と継続的な原材料価格、資材費、エネルギー費、人件費等の上昇という厳しい環境の中、これまで継続して合理化と経費節減を推進してまいりました」と現状を明かした上で「企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難な状況となり、価格改定を実施せざるを得ないと判断しました」と説明した。
「鋭意努力いたす所存でございますので、事情をご賢察の上、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます」としている。
同社はキャベツの大幅な供給量減少に伴い、17日店着分より「千切りキャベツ」など主要5商品の一時的な容量減を実施中(3月上旬ごろまでを予定)。パッケージサラダの需要が増加に伴い、今後の安定供給のために内容量変更に踏み切っていた。
同社広報担当者によれば、一部の商品は「一時的な容量減」と「価格改定」が重なる時期があるが、容量については生育状況を見ながら戻る方向だという。
(よろず~ニュース・藤丸 紘生)