俳優の吉沢亮が主演を務める映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(公開中)が1日、公式X(旧ツイッター)アカウントを更新。泥酔騒動を起こした吉沢に触れながら、「本件がその価値を損なうものではない」として、今後もプロモーションなどを継続することを発表した。
吉沢は、2024年末、泥酔して自宅マンションの隣室に無断侵入してしまったことが報じられた。その後、所属事務所「アミューズ」が隣室の住人と示談が成立したこと、吉沢が当該物件から引っ越したことを公表していた。
「ぼくがー」の公式アカウントでは「映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』市民上映会について」と題して、プロデューサーの山国秀幸氏の名義で文書を公開。冒頭で「先日、本作の主演である吉沢亮さんに関する報道がありました」と触れ、「この事案を受け、今春より本格的に展開予定の全国市民上映会について、慎重に協議を重ねてまいりました」と少なからず影響があったことを記した。
続けて、被害者がいるという事実を「重く受け止めております」としながらも、「本件が本作のテーマやメッセージ、その価値を損なうものではないと判断し、全国での上演促進運動を継続する方針を決定しました」と発表。また「吉沢さんの所属事務所である株式会社アミューズ様からの公式発表によれば、ご迷惑をおかけした方との間では既に示談が成立し、ご宥恕(ゆうじょ=寛大な心でゆるすこと)いただいたとのこと。また、吉沢さんご自身の公式コメントからも、深い反省の念が伝わってまいりました」と示談の事実や本人の反省にも触れた。その上で「私どもは吉沢さんとそのチームのこれまでの誠実な努力と、本作が持つ価値を信じ、引き続き支えてまいりたいと思います」と今後のサポートも約束した。
映画は耳の聞こえない両親に育てられた健常者の息子・五十嵐大(吉沢)の成長を描いた物語。1日は吉沢の31歳の誕生日とあって、作品の公式Xは祝福とともに「今後も各地で上映が続きます!沢山の方に本作が届きますように」とコメントしており、映画同様、優しい世界が広がっている。
不祥事のあったタレントはCM契約や出演が切られることが多い昨今。そんな中1月には、事務所の示談成立の公表と同時に、吉沢をイメージキャラクターに起用していた生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」も契約の継続を発表していた。それに続く形となった今回の声明に、ネット上では「この作品が持つ社会的意義は変わりません。素晴らしい判断」「今週のこういうニュースだけ見ていたい大賞じゃん…」「この作品は、吉沢さんの失敗関係なく、本当に全世界の人に見てほしい作品です」と賞賛の声が多く寄せられた。
(よろず~ニュース編集部)