兵庫県の斎藤元彦知事(47)が5日、県庁での定例会見で、以前は時間無制限だった定例会見に1時間程度の時間制限を設けたことについて、記者団から再考を求められ「公務を入れるということが大事。これまで同様、1時間程度ということで私どもは考えさせていただいております」と述べた。
定例会見は、県と兵庫県政記者クラブの共同開催で行われている。記者団からの質問が尽きるまで行われていたが、斎藤氏の再選後、予算編成など重要政策の協議のため「1時間程度」と時間を区切られることになった。
斎藤氏は、県政の発信や質疑などを受ける機会として「大事だと考えている」としながらも「一方で、やはり公務というものも、内外での行事や重要政策の協議というものも、重要な県民の皆さんにとっての公務。やはり入れなければならないというところもありますから、そこはご理解いただきたい」と、理解を求めた。
記者団から、以前は最後まで質問に応じていたとして「ポリシーが変わられた理由を教えてもらっていいでしょうか」と問われた斎藤氏は「記者会見ってのは大事な政策を伝えたりする場。一方で、それ以外の公務というのも、県民の皆さんにとって大事な政策や行事をやるということも大事。ポリシーが変わったというよりも、業務や公務上の必要性に応じた形でやらせていただきたい」と説明を重ねた。
その上で「3時間、4時間とか、そういった形の記者会見になっしまう。公務、やらなきゃいけない打ち合わせや行事というものもいっぱいありますから。これは県民の皆さんからもしっかり仕事をしてほしいという中で、我々としても一定、仕事を入れていかなければならないということもご理解いただきたい」と訴えた。
別の記者から「会見は長さより質だと私は思うが(斎藤氏が)何を聞いても同じような答えしか返ってこないっていうことで、会見が長くなってしまう。肩透かしのような答えをせず、真正面から答えていただきたい」と苦言を呈される場面もあった。
斎藤氏は「答えられることはしっかり答えさせていただくという思いはずっと変わりませんので、しっかり説明させていただけるように努力はしていきたい」と強調した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)