国民民主党の玉木雄一郎代表(55、役職停止中)が11日、都内で行われた党大会終了後、報道陣の取材に応じ、9日投開票の横浜市南区の市議補選(改選1)で同党の熊本千尋氏(30)が初当選するなど、好結果を残していることに触れ「地方選挙でいい成績で、勝利が続いていることは喜ばしいことではありますが、浮かれてはダメだと思います」と気を引き締めた。
玉木氏は「我々、大変支持率の低い時を知っている。ただ、その時と何も変えていない。注目を浴びれば上がるし、逆に同じことを訴えても、注目を浴びなくなると途端に支持率は下がる」と警戒した。
この日の党大会では壇上でのあいさつなどはせず、いち衆院議員として見守った。「議席が衆議院で増えましたけれど、だからこそ浮かれず気を引き締めて、また原点に立ち返ってやっていくことが必要だと所属議員のみならず党員、サポーターや地方組織の皆さんとも確認できた大会になったのかなと思います」と振り返った。
玉木氏は「選挙の結果や支持率に一喜一憂せず、改めてきょう確認した結党の原点に立ち返って、国民のために何ができるのか、そのために新しい答えを探し続ける。それが我々の原点。原点を確認して、力を合わせて頑張って行きたい」と決意を新たにした。
今夏の参院選に向けての戦略を問われ「榛葉(幹事長)が申し上げた通り、できるだけ(候補者を)立てられるところは立てていく。国民民主党の受け皿を、選挙区でもつくっていくという党としての責任」と述べた。
その上で「大変厳しい戦い。衆議院以上に厳しい。選挙区も広いし、比例復活もないですから、結党の原点をしっかりと踏まえて。我々に対する期待っていうのは、国民生活は非常に厳しいという国民からのSOS。それに応える政治をつくっていく。その思いをしっかりと訴えていくしかない」と再確認した。
同党が主張する年収103万円の壁引き上げと、ガソリン税の暫定税率廃止について「今年から178万円を目指して引き上げる。そしてガソリンの暫定税率廃止をする。この二つの実現に向けて、これから数週間がヤマになる。交渉担当者である古川(元久)税調会長、浜口(誠)政調会長をみんなで支えて、掲げた政策の実現に全力を傾けていきたい」と強調した。
自身は元グラビアアイドルとの不倫問題を受け、役職停止中。「改めて自らを振り返りながら、さらなる党勢の拡大に向けた思いや政策に磨きをかけていく時期だと思っている。夏の参院選に向けて、みんなで一緒に力を合わせて取り組むことができるよう頑張っていきたい」とした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)