ラッパーのカニエ・ウェスト(47)が、自身のYeezyウェブサイトで鉤十字をあしらったTシャツを宣伝し、新たな論争に火をつけている。反ユダヤ主義的もしくは女性差別的な暴言を次々と投稿したことで、10日にXから追い出されたカニエが、ナチス式敬礼(ハイル・ヒトラー)を意味するコード「HH-01」と名付けられた白のTシャツを20ドル(約3000円)で販売している。
名誉毀損防止同盟(ADL)は「カニエが反ユダヤ主義者であることを証明する証拠がさらに必要であるかのように、カニエは自身のウェブサイトに鉤十字をあしらったTシャツを販売することを選んだ」
「鉤十字はヒトラーがナチスの主要な象徴として採用したシンボルである。それは20世紀においてヒトラーの信奉者を活気づけ、反ユダヤ主義や白人至上主義の標的となる人々を脅し、恐怖を与え続けている」と非難している。
過去にカニエは反ユダヤ主義発言により、大手ブランド数社との契約を破棄されていた。問題となったXへの数々の投稿では、アドルフ・ヒトラーを賞賛し、ナチスを自認。さらに「ユダヤ人発言について謝罪するつもりはない」と綴っていたほか、数年かけて制作したという鉤十字Tシャツを「これまでで最高パフォーマンスの芸術作品」と表現していた。
(BANG Media International/よろず~ニュース)