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日鉄興和不動産が「実物大VR」でマンション内覧ができる施設を開設

財界オンライン 2021年10月29日 11時30分

「単なる複数物件を売る合同モデルルームだけなく、当社のマンションを好きになってもらうための相談・体験の場」と話すのは、日鉄興和不動産住宅事業本部販売統括部グループリーダーの御領原(ごりょうはら)雅士氏。

 10月9日、日鉄興和不動産は新築分譲マンション「LIVIO」の複数物件を1カ所で販売する施設「LIVIO Life Design! SALON UENO」を開設した。

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 この施設では現在、東京の城東・城北エリアを中心に複数の物件を集約販売している。従来は、1つの物件に対してモデルルームを建て、そこで間取りを体験することが一般的だったが、この施設では床1面、壁2面にLEDパネルを設置した「3次元シアター」で、複数物件の実物大の間取りを投影することが可能。実際の広さや高さ、眺望を体験できる。

 これまではモデルルームで紹介されている間取り以外は、紙の図面で検討するしかなかったが、この施設であれば、実物大の3Dで検討が可能。さらにこれまでVRを導入する企業もあったが、PCやスマートフォンでの体験だったため、実際の広さ、高さがイメージしづらいという課題があった。

 日鉄興和は21年7月に、自社ブランドマンション・LIVIOの誕生20周年を契機にリブランディグを行った。そこでマンションのオンラインストア「sumune」のサービスも開始。日本で初めて「スマホでマンションを買う」というものだが、すでに5件の申し込みがあり、それらは投資ではなく「実需」だったという。「オンラインとオフラインを融合させて、お客様の購入、居住体験を豊かにしていく」(御領原氏)。

 大和ハウスでも内覧施設でデジタルとリアルを融合する取り組みを行っているが、「最後に重要になるのはリアル」(首脳)とみる。内覧会もデジタルの時代を迎え、各社は知恵を凝らしている。

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