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NBCがコロナ禍で改革、経営者、学生向け新事業を展開

財界オンライン 2021年11月5日 11時30分

「コロナ禍でも新しいビジネス立ち上がっている。我々は起業家と企業の成長を支える団体でありたい」と話すのは東京ニュービジネス協議会(NBC)会長でクリーク・アンド・リバー社社長の井川幸広氏。

 NBCは起業家創出を目的に、企業と経営者を支援する団体として知られている。ただ、会員数は1985年の498名をピークに減少、近年は300名前後で推移していた。だがここに来て会員数が増加、ピーク時超えも視野に入っている。「コロナもあって、相談したいというニーズが増えている」(井川氏)。

 こうした状況も受けて、井川氏が会長就任後、会員同士のつながりを強める「コアグループ」や、助成金や資金繰りについて士業の会員に相談できる「なんでも相談窓口」など会員向けサービスを強化している。

 さらに、委員会での活動も強化。Ubicomホールディングス代表取締役の青木正之氏が委員長を務めるアントレプレナー創出委員会ではIPO(新規株式公開)に向けた経営者支援サービスを開始。自ら起業と上場を果たしたオーナー経営者によるメンタリングなど、各種の支援でIPOを目指す。

 さらに、光・彩社長CEOの深沢栄治氏が委員長を務める学生プラットフォーム委員会では学生から見た企業の魅力を動画で表現する動画コンテストを開催。学生達は動画制作だけでなく、参画企業でのインターンを経験し、ベンチャー企業の空気に触れる機会にもなっている。

 「共に成長していく仕組みを表に出していく。会員同士支え合い、発展につながることを可視化していく」(井川氏)

 こうした活動で、1人でも多くの起業家、ユニコーン企業を生み出すことを目指していく。

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