世界最高の品質の商品づくりを進める理由は?
『ミキハウス』の成長・発展を促したものは、何と言っても木村の先見性と戦略性、そして戦略を決めたら、やり遂げるまで踏ん張る実行力である。
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では、創業から50年が経った今、木村は今後をどう見通しているのか?
「日本は人口減少。高齢化が進み、だんだん子供の数も減っているから、日本に留まっていてはこれまでのような成長は望めない。今は中国の経済成長がすごいから中国に出店していますが、5年後、10年後には東南アジアの国々が経済発展してくるので、そうした地域への進出が成長のカギを握るでしょうね」
世界最高の品質の商品づくりを進める理由は何か?
「やはり、贈る人も、贈られる人も笑顔になる。お下がりでもらってもゴミにならないし、喜んでもらえる。そうした人々のポジティブな気持ちを大切にしたい」
時代の変化は激しいが、インタ―ネット、AI(人工知能)の時代を迎えても、「いいものをつくる」という木村の基本姿勢は今後も変わらない。
ミキハウスグループ代表・木村 皓一の「世界の子供に笑顔と安心を!」(第24回)
HPをリニューアル
一方、世界で戦えるデジタル化にも本格的に着手している。
ちょうどこの10月にミキハウスの公式サイトがリニューアルした。20年にわたって企業概要をまとめた「コーポレートサイト」、マタニティの方や子育て中の親御さんへの情報や、赤ちゃんへの愛情をカタチにしたモノづくりのこだわりを伝える「ブランドサイト」、販売用の「ECサイト」を統合し、会社として世界に向けてより強く発信するプラットフォームとする第一歩を踏み出したところだ。
「こういうのは、そのことに専念してきたプロに任せなあかんのですよ。そして、担当する社員が学ばせてもらう。学ぶだけの手間暇がかかるから、大企業じゃなくて機動力のある少数精鋭のところがいいんです。そこにうちの文化を分かってもらいながら、ある意味ファンになってもらって、がっちりサポートしてもらえれば成功すると思います」
今回のサイト統合プロジェクトにも、そうしたバックアップの企業が存在し、20年来個別で運用していた各サイトの統合という難事業を構想からわずか1年で実現するために、陰に陽に力強く貢献してくれたとのことである。
「うちはアナログは得意やけど、デジタルの分野では遅れていた。今回、最新のインフラを整備してくれたので、この上にアナログの温かさやきめ細やかさを載せていきます。20年分の遅れを取り戻して一気に先頭に立とうという感じやね」
こうした取り組みを支えてくれるのも木村が培ってきた人との「縁」だ。
「元財務省の濱田敏彰さんという方がおられまして、昔、東京の交流会か何かでお会いして、その後、大阪税関長をされていたときにも懇意にさせてもらいました。今回のデジタル改革にもよい方をご紹介頂いて本当に感謝しています」
時代は移り、ビジネスの環境も大きく変化していく。その変化を柔軟に受け止めてミキハウスは50年を迎えた。しかし、世界最高の品質へのこだわりと、人とのご縁を大事にする姿勢は変わらない。
「変えなければいけないところと、変えてはいけないところの見極めが大事やね。世の中になくてはならないといわれる会社になりたい」
そう微笑む木村のまなざしは、これからの50年を見通している。 (敬称略、了)
「いいものはコロナでも売れる!」【私の雑記帳】
『ミキハウス』の成長・発展を促したものは、何と言っても木村の先見性と戦略性、そして戦略を決めたら、やり遂げるまで踏ん張る実行力である。
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では、創業から50年が経った今、木村は今後をどう見通しているのか?
「日本は人口減少。高齢化が進み、だんだん子供の数も減っているから、日本に留まっていてはこれまでのような成長は望めない。今は中国の経済成長がすごいから中国に出店していますが、5年後、10年後には東南アジアの国々が経済発展してくるので、そうした地域への進出が成長のカギを握るでしょうね」
世界最高の品質の商品づくりを進める理由は何か?
「やはり、贈る人も、贈られる人も笑顔になる。お下がりでもらってもゴミにならないし、喜んでもらえる。そうした人々のポジティブな気持ちを大切にしたい」
時代の変化は激しいが、インタ―ネット、AI(人工知能)の時代を迎えても、「いいものをつくる」という木村の基本姿勢は今後も変わらない。
ミキハウスグループ代表・木村 皓一の「世界の子供に笑顔と安心を!」(第24回)
HPをリニューアル
一方、世界で戦えるデジタル化にも本格的に着手している。
ちょうどこの10月にミキハウスの公式サイトがリニューアルした。20年にわたって企業概要をまとめた「コーポレートサイト」、マタニティの方や子育て中の親御さんへの情報や、赤ちゃんへの愛情をカタチにしたモノづくりのこだわりを伝える「ブランドサイト」、販売用の「ECサイト」を統合し、会社として世界に向けてより強く発信するプラットフォームとする第一歩を踏み出したところだ。
「こういうのは、そのことに専念してきたプロに任せなあかんのですよ。そして、担当する社員が学ばせてもらう。学ぶだけの手間暇がかかるから、大企業じゃなくて機動力のある少数精鋭のところがいいんです。そこにうちの文化を分かってもらいながら、ある意味ファンになってもらって、がっちりサポートしてもらえれば成功すると思います」
今回のサイト統合プロジェクトにも、そうしたバックアップの企業が存在し、20年来個別で運用していた各サイトの統合という難事業を構想からわずか1年で実現するために、陰に陽に力強く貢献してくれたとのことである。
「うちはアナログは得意やけど、デジタルの分野では遅れていた。今回、最新のインフラを整備してくれたので、この上にアナログの温かさやきめ細やかさを載せていきます。20年分の遅れを取り戻して一気に先頭に立とうという感じやね」
こうした取り組みを支えてくれるのも木村が培ってきた人との「縁」だ。
「元財務省の濱田敏彰さんという方がおられまして、昔、東京の交流会か何かでお会いして、その後、大阪税関長をされていたときにも懇意にさせてもらいました。今回のデジタル改革にもよい方をご紹介頂いて本当に感謝しています」
時代は移り、ビジネスの環境も大きく変化していく。その変化を柔軟に受け止めてミキハウスは50年を迎えた。しかし、世界最高の品質へのこだわりと、人とのご縁を大事にする姿勢は変わらない。
「変えなければいけないところと、変えてはいけないところの見極めが大事やね。世の中になくてはならないといわれる会社になりたい」
そう微笑む木村のまなざしは、これからの50年を見通している。 (敬称略、了)
「いいものはコロナでも売れる!」【私の雑記帳】