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急増するサイバー攻撃にどう対処? 答える人 小池 敏弘・サイバーセキュリティクラウド社長兼CEO

財界オンライン 2021年12月10日 7時0分

セキュリティ対策に関する意識を変えていく

 ―― 近年、サイバー攻撃の脅威がますます高まっています。そうした中で、御社の社会的役割から聞かせてもらえますか。

 小池 仰る通り、年々テクノロジーが進化し、人間の生活が便利になっていくにつれて、サイバー攻撃が増加傾向にあります。われわれが提供しているサイバーセキュリティサービスは、そうした攻撃から企業のウェブサイトやウェブサービスを守るものです。

 サイバーセキュリティと言ってもいろいろありまして、会社に置くサーバーにカギをかけたり、社員が悪さをしないようパソコンを監視するという意味のセキュリティは結構歴史も古いんですね。

 ただ、インターネットバンキングなど、スマートフォン上で様々なデータをやり取りするものへの外部からの攻撃は、意外に、ここ10年くらいの話です。

 日本企業は、この外部から攻撃を受けるという経験が少ないため、対策が必要である。そこに当社の役割があると考えています。

 ―― その辺の企業のセキュリティ対策に対する意識は高まっていますか。

 小池 まだまだだと思います。何か対策を講じたら終わりだと思っている人も多いのですが、先ほど申しましたように、どんどんテクノロジーが進化していきますので、同じ数だけリスクも増大します。そこにまだ皆さん気づいていないというか、意識が及んでいないような気がします。

 ですから、サイバー攻撃から皆様を守ることも大事な仕事ですが、そうしたセキュリティ対策に関する意識を変えていくことも、当社の使命であると思っています。

 ―― 啓発が大事であると。

 小池 そうですね。当社が扱っているのは、「WAF(Web Application Firewall=ワフ)」というジャンルで、アプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からウェブサイトを保護するセキュリティ対策です。

 今まではそれを知っている人たちと商談をしてきたのですが、これからは、それを知らない人たちにも啓発していくことが大事だと思います。

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