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【訃報】平和堂会長の夏原平和氏が死去

財界オンライン 2022年1月11日 11時30分

滋賀県を滋賀県を中心に、近畿や北陸、東海地方で総合スーパーを展開する平和堂会長の夏原平和(ひらかず)氏が、肺がんのため亡くなった。77歳だった。

 夏原氏は同社の創業者・夏原平次郎氏の長男として、1944年9月に誕生。68年に同志社大学法学部を卒業後、平和堂に入社。89年に社長、2017年から会長に就いていた。

 2012年には反日デモで中国の店舗が襲撃され、店の破壊や商品が略奪されるという甚大な被害にあった。しかし、暴動に負けず、わずか1カ月で営業を再開。その姿が多くの企業人に勇気を与えた。

 夏原氏は「会社と社会は表裏一体」というのが持論。会社という字と社会という字は、上から読んでも、下から読んでも同じであり、「会社は社会に奉仕するための存在」と話していた。こうした考えは父である創業者から受け継いだもので、近江商人の『三方よし(売り手よし、買いてよし、世間よし)』という考え方に通じる。

 地域を大切にし、社会との共存を考える経営者であった。     合掌

追悼・渡文明さん(新日本石油・元社長)

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