なぜ丸和運輸機関グループはラグビーチームの育成に力を入れるのか
「当社のラグビー選手には常にあいさつ、返事、小走り、お辞儀を徹底するようにと言っています。いかなるチームにも、最初のあいさつと試合が終わってのあいさつはあいさつ負けするなと。勝ち負けにかかわらず、あいさつ負けしては駄目だと」
丸和運輸機関・和佐見勝の「共に成長の輪をつくる!」(第3回)
丸和運輸機関の社会人ラグビーチーム『AZ-MOMOTAROʼS』は部員人超で構成。各大学の有力選手も卒業後に入部するなど、ここ数年、めきめきと力をつけてきたチームだ。同チームはこのところ連戦連勝でラグビー業界でも注目され始めた。その自社チームの選手に、社長の和佐見勝は丸和ラグビー精神を身につけ、「誰からも愛されるラガーマンになれ」と説き続ける。
同チームはトップイーストリーグ(A、B、Cの3グループ制)でCグループだったが、全戦全勝で迎えた21年末の入れ替
え戦で、Bグループの『BIGBLUES』60対14で破り、Bグループ昇格を果たした。
長らく日本のラグビー界を牽引してきた〝トップリーグ(正式にはジャパンラグビートップリーグ)〟は22年から「ジャパンラグビーリーグワン」に名称変更した。その〝リーグワン〟の登竜門とされるのがトップイーストリーグ。近い将来、AZ-MOMOTAROʼSがAグループ入りを果たしていけば、最上位のリーグ〝リーグワン〟入りが見えてくる。
新しく発足するリーグワンは4つのミッションを掲げる。まずは、ファンが熱狂する非日常空間の創造。次に、地元の結束、
一体感の醸成、そして日本ラグビーの世界への飛躍、さらに社会に貢献する人財の育成─の4つである。こうしたリーグ制の変革時に、AZ-MOMOTAROʼSは新しい挑戦へ向けてスタートを切ったということである。
会社経営と重なるラグビー精神
では、なぜ、和佐見はラグビー部創設に動き、ここまで情熱を傾けるのか?
和佐見勝・丸和運輸機関
そのラグビー部創設の動機に入る前に、まず和佐見がラグビーそのものをどう受けとめ、どうラグビーに取り組もうとしているのかということである。ラグビーはそもそもジェントルマン(紳士)の国・英国で発祥した紳士のスポーツ。1人ひとりが心身を鍛え、自らの能力をフルに発揮し、チームプレーに徹していく。〝One for all , All for one.〟という言葉がある。『1人は皆のため、皆は1つの目的のために』という意味。個と全体のあるべき姿を示す言葉である。
和佐見は〝丸和ラグビー精神〟として、次の信条を掲げる。
一、誠実《心、魂に誠実であれ。真心と思いやりを持って正々堂々とプレーすることだ》
一、情熱《最高のプレーは、情熱を持ち熱き心で取り組むことだ》
一、結束《団結心、結束なくして本当のチームにはなれない(良い試合はできない)。100%の状態で試合に臨むことだ》
一、規律《常に礼儀正しく考働し、誰からも愛されるラガーマンになることだ》
一、感謝《誰かのお力添えを頂き、ラグビーをさせてもらっているという感謝の心を持ち、誰もが感動するプレーを続けることだ》
企業経営を支えるのは『人』。和佐見は人財育成を経営の根幹に据える。
以下、本誌にて
「当社のラグビー選手には常にあいさつ、返事、小走り、お辞儀を徹底するようにと言っています。いかなるチームにも、最初のあいさつと試合が終わってのあいさつはあいさつ負けするなと。勝ち負けにかかわらず、あいさつ負けしては駄目だと」
丸和運輸機関・和佐見勝の「共に成長の輪をつくる!」(第3回)
丸和運輸機関の社会人ラグビーチーム『AZ-MOMOTAROʼS』は部員人超で構成。各大学の有力選手も卒業後に入部するなど、ここ数年、めきめきと力をつけてきたチームだ。同チームはこのところ連戦連勝でラグビー業界でも注目され始めた。その自社チームの選手に、社長の和佐見勝は丸和ラグビー精神を身につけ、「誰からも愛されるラガーマンになれ」と説き続ける。
同チームはトップイーストリーグ(A、B、Cの3グループ制)でCグループだったが、全戦全勝で迎えた21年末の入れ替
え戦で、Bグループの『BIGBLUES』60対14で破り、Bグループ昇格を果たした。
長らく日本のラグビー界を牽引してきた〝トップリーグ(正式にはジャパンラグビートップリーグ)〟は22年から「ジャパンラグビーリーグワン」に名称変更した。その〝リーグワン〟の登竜門とされるのがトップイーストリーグ。近い将来、AZ-MOMOTAROʼSがAグループ入りを果たしていけば、最上位のリーグ〝リーグワン〟入りが見えてくる。
新しく発足するリーグワンは4つのミッションを掲げる。まずは、ファンが熱狂する非日常空間の創造。次に、地元の結束、
一体感の醸成、そして日本ラグビーの世界への飛躍、さらに社会に貢献する人財の育成─の4つである。こうしたリーグ制の変革時に、AZ-MOMOTAROʼSは新しい挑戦へ向けてスタートを切ったということである。
会社経営と重なるラグビー精神
では、なぜ、和佐見はラグビー部創設に動き、ここまで情熱を傾けるのか?
和佐見勝・丸和運輸機関
そのラグビー部創設の動機に入る前に、まず和佐見がラグビーそのものをどう受けとめ、どうラグビーに取り組もうとしているのかということである。ラグビーはそもそもジェントルマン(紳士)の国・英国で発祥した紳士のスポーツ。1人ひとりが心身を鍛え、自らの能力をフルに発揮し、チームプレーに徹していく。〝One for all , All for one.〟という言葉がある。『1人は皆のため、皆は1つの目的のために』という意味。個と全体のあるべき姿を示す言葉である。
和佐見は〝丸和ラグビー精神〟として、次の信条を掲げる。
一、誠実《心、魂に誠実であれ。真心と思いやりを持って正々堂々とプレーすることだ》
一、情熱《最高のプレーは、情熱を持ち熱き心で取り組むことだ》
一、結束《団結心、結束なくして本当のチームにはなれない(良い試合はできない)。100%の状態で試合に臨むことだ》
一、規律《常に礼儀正しく考働し、誰からも愛されるラガーマンになることだ》
一、感謝《誰かのお力添えを頂き、ラグビーをさせてもらっているという感謝の心を持ち、誰もが感動するプレーを続けることだ》
企業経営を支えるのは『人』。和佐見は人財育成を経営の根幹に据える。
以下、本誌にて