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【国土交通省】整備新幹線の推進チーム座長に元財務相の額賀氏

財界オンライン 2022年2月13日 11時30分

与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の座長に、額賀福志郎元財務相が就任した。前任の細田博之氏が衆院議長に就任したことに伴うもので、副座長には赤羽一嘉前国土交通相が就いた。

 額賀氏は就任に際し、「これからの日本列島でどのような新幹線の輸送網が通用するか、皆さまと議論していきたい」と抱負を述べ、赤羽氏は「これまでは国交相として(新幹線の建設推進に)取り組んできた。党に戻っても政策を前に進めていけるよう注力する」と語った。

 JR西日本のある関係者は、与党PTの新体制について「国交相を経験している石原伸晃氏が座長の有力候補だと思っていたが、落選したので全く誰がなるか分からなかった。(新幹線が通っていない茨城県選出の)額賀氏は予想外だった」としつつ、「赤羽氏が議論を主導していくのだろう」と見立てる。

 新幹線を巡っては、九州新幹線西九州ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)の整備方式に関し、フル規格で進めたい国交省と地元・佐賀県の議論が平行線をたどっている。

 また、リニア中央新幹線の静岡工区も、静岡県が水資源への影響を懸念し、工事が中断。東京―名古屋間の2027年開業は困難になっており、新たな開業時期も見通せない状況だ。

 さらに、先のJR西関係者は「佐賀と静岡に隠れているが、京都でも課題を抱えている」と明かす。懸念しているのは、与党PTが23年春に着工を目指している北陸新幹線(敦賀―新大阪)の環境影響評価(アセスメント)だ。

 ルート上に位置する京都府北部の一部自治体の住民らが反対し、手続きに遅れが生じている。この関係者は「住民がアセスに抵抗感を持っている。丁寧に説明していかなければ」と気を引き締めていた。

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