「従来の保障をする保険に付加価値を付け、保険を進化させていくことにチャレンジしたい」と話すのは、あいおいニッセイ同和損害保険社長に内定した新納(にいろ)啓介氏。
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2022年1月31日、同社はトップ人事を発表した。社長には取締役常務執行役員の新納氏が昇格、社長の金杉恭三氏は代表権のある会長に就く。
あいおいニッセイ同和は、三井住友海上火災保険とともにMS&ADインシュアランスグループホールディングスを構成しているが、その中で特に自動車保険で運転者の特性に応じて保険料を安くする「テレマティクス保険」など保険とITの融合に取り組んできた。
新納氏は1965年岡山県生まれ。88年早稲田大学商学部卒業後、大東京火災海上保険(現・あいおいニッセイ同和損保)入社。あいおいニッセイ同和は2度の合併を経て現在の姿となった。新納氏はどちらの作業にも携わってきたが、これまでの最大の経験として大東京火災と千代田火災の合併を挙げる。「次々に出てくる新しい課題に立ち向かい、全く新しい会社をつくったことは最大の経験」(新納氏)。海外駐在の他、再保険部長、人事部長などを務めた経験を持つ。
同社の強みは前述のテレマティクスを世界5極で展開してきたことで蓄積した「データ」。「データを加工して、社会、地域の課題への貢献に使っていく。フィービジネスなど新たな収益源になる可能性もある」(新納氏)
三井住友海上とは常に合併の可能性が取りざたされるが新納氏は「環境が変われば合併を検討することをあり得る」としながら「今の仕組みが機能している間は各社の強みを生かしながらやっていく」と話す。
「『やろうぜ精神』で、特色ある成長基盤のさらなる強化に全力でチャレンジしたい」と話す新納氏は自身が掲げる「保険の進化」を成し遂げられるか。
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新納氏は1965年岡山県生まれ。88年早稲田大学商学部卒業後、大東京火災海上保険(現・あいおいニッセイ同和損保)入社。あいおいニッセイ同和は2度の合併を経て現在の姿となった。新納氏はどちらの作業にも携わってきたが、これまでの最大の経験として大東京火災と千代田火災の合併を挙げる。「次々に出てくる新しい課題に立ち向かい、全く新しい会社をつくったことは最大の経験」(新納氏)。海外駐在の他、再保険部長、人事部長などを務めた経験を持つ。
同社の強みは前述のテレマティクスを世界5極で展開してきたことで蓄積した「データ」。「データを加工して、社会、地域の課題への貢献に使っていく。フィービジネスなど新たな収益源になる可能性もある」(新納氏)
三井住友海上とは常に合併の可能性が取りざたされるが新納氏は「環境が変われば合併を検討することをあり得る」としながら「今の仕組みが機能している間は各社の強みを生かしながらやっていく」と話す。
「『やろうぜ精神』で、特色ある成長基盤のさらなる強化に全力でチャレンジしたい」と話す新納氏は自身が掲げる「保険の進化」を成し遂げられるか。