リアルの世界をデータ化 「リアル版グーグル」を創る!
unerry(ウネリー)代表取締役CEO
内山 英俊
コロナ禍で注目された”人流データ”。その人流データを活用し、国内消費の90%以上を占める現実世界(リアル)をデータ化して、社会課題解決を目指すというunerry(ウネリー)。ネット広告のあり方も変わる中、”店舗のメディア化”でも通目されている。
大学の先輩・グーグル創業者の
ラリー・ペイジ氏の偉業を体験
1990年代、米ミシガン大学の学生研究員をしていた頃、大学の先輩であるグーグル創業者のラリー・ペイジさんと交流があり、グーグルを知りました。当時はグーグルのすごさを理解できず、ジョインすることはなかったのですが、1人のエンジニアが、わずか数年で世界を変えるという経験を実体験しました。
研究員時代、電子手帳サービスを創っていたことがあり、モバイル市場の成長に可能性を感じ、ベンチャーを経て、2015年、リアルな世界をデータ化してみんなが使えるようにする「リアル版グーグル」を作ろうとunerryを創業。そこで開発したのが、リアル行動データプラットフォーム『BeaconBank』です。
提携アプリとビーコン(低消費電力の近距離無線技術)が反応することで〝屋内の人流データ〟を、GPSで〝屋外の人流データ〟をシームレスに収集。
また、独自のIoTセンサーではその場の混雑度や人数を推定しています。それら月間200億件以上のデータをAIで解析して、分析や広告サービス、ソリューションサービスとして提供しています。
例えば、当社の『ショッパーみえーる』のAI推定からは「何月何日どの時間帯に、どの居住エリアから、何人来店したか」「競合の来店人数は」「どんな日常生活をしている顧客か」など来店顧客の属性などがわかります。
小売業のお客様なら商圏調査やチラシ・集客広告のプランニングや効果計測に、メーカーさんなら店舗の課題を解決する販促企画の提案などにご利用いただいています。
ソフトウエアで
端末をビーコン化
また、最近、業界大手の三井住友カードさんの決済端末に当社の『Stap(スタップ)poweredby Beacon Bank(以下、Stapアプリ)』が採用されました。
これは、当社のアプリを入れると決済端末がビーコンになるというものです。アンドロイドOSで開発されていれば、街中にあるデジタルサイネージなどにもこのアプリを活用できるので、IoT時代の先進的な取り組みだと自負しています。
広告の世界は消費者の購買行動が大きく変化する一方、更なる広告効果が求められたり、クッキー規制がされたりとネット広告も変化しています。
そうした中で登場したのが「リテールメディア」で、小売店が持っている購買データや来店者データを使ってメーカーさんが広告を出稿する、いわば小売りさんが広告代理店になるイメージです。このビジネスの裏にも当社の技術が活用され、現在、三菱商事さんや電通さん、凸版印刷さん、小売業の方々と一緒に取り組みを進めています。
日本の最終消費の90%はリアルでの消費(経済産業省「令和2年度電子商取引に関する市場調査」における物販系EC化率は8.08%)。リアルな世界をデータ化して、地方創生、フードロスの削減、混雑解消など、様々な社会課題解決に貢献していきたいと思っています。
現場を変える【カミナシ】
PROFILE
うちやま・ひでとし
1976年3月愛知県生まれ。2000年ミシガン大学大学院コンピュータサイエンス修了。経営コンサルティング会社を経て、サイバードで公式モバイルコンテンツ部長に就任。08年ANALGTWELVEを共同創業、2015年unerryを創業してCEOに就任。
unerry(ウネリー)代表取締役CEO
内山 英俊
コロナ禍で注目された”人流データ”。その人流データを活用し、国内消費の90%以上を占める現実世界(リアル)をデータ化して、社会課題解決を目指すというunerry(ウネリー)。ネット広告のあり方も変わる中、”店舗のメディア化”でも通目されている。
大学の先輩・グーグル創業者の
ラリー・ペイジ氏の偉業を体験
1990年代、米ミシガン大学の学生研究員をしていた頃、大学の先輩であるグーグル創業者のラリー・ペイジさんと交流があり、グーグルを知りました。当時はグーグルのすごさを理解できず、ジョインすることはなかったのですが、1人のエンジニアが、わずか数年で世界を変えるという経験を実体験しました。
研究員時代、電子手帳サービスを創っていたことがあり、モバイル市場の成長に可能性を感じ、ベンチャーを経て、2015年、リアルな世界をデータ化してみんなが使えるようにする「リアル版グーグル」を作ろうとunerryを創業。そこで開発したのが、リアル行動データプラットフォーム『BeaconBank』です。
提携アプリとビーコン(低消費電力の近距離無線技術)が反応することで〝屋内の人流データ〟を、GPSで〝屋外の人流データ〟をシームレスに収集。
また、独自のIoTセンサーではその場の混雑度や人数を推定しています。それら月間200億件以上のデータをAIで解析して、分析や広告サービス、ソリューションサービスとして提供しています。
例えば、当社の『ショッパーみえーる』のAI推定からは「何月何日どの時間帯に、どの居住エリアから、何人来店したか」「競合の来店人数は」「どんな日常生活をしている顧客か」など来店顧客の属性などがわかります。
小売業のお客様なら商圏調査やチラシ・集客広告のプランニングや効果計測に、メーカーさんなら店舗の課題を解決する販促企画の提案などにご利用いただいています。
ソフトウエアで
端末をビーコン化
また、最近、業界大手の三井住友カードさんの決済端末に当社の『Stap(スタップ)poweredby Beacon Bank(以下、Stapアプリ)』が採用されました。
これは、当社のアプリを入れると決済端末がビーコンになるというものです。アンドロイドOSで開発されていれば、街中にあるデジタルサイネージなどにもこのアプリを活用できるので、IoT時代の先進的な取り組みだと自負しています。
広告の世界は消費者の購買行動が大きく変化する一方、更なる広告効果が求められたり、クッキー規制がされたりとネット広告も変化しています。
そうした中で登場したのが「リテールメディア」で、小売店が持っている購買データや来店者データを使ってメーカーさんが広告を出稿する、いわば小売りさんが広告代理店になるイメージです。このビジネスの裏にも当社の技術が活用され、現在、三菱商事さんや電通さん、凸版印刷さん、小売業の方々と一緒に取り組みを進めています。
日本の最終消費の90%はリアルでの消費(経済産業省「令和2年度電子商取引に関する市場調査」における物販系EC化率は8.08%)。リアルな世界をデータ化して、地方創生、フードロスの削減、混雑解消など、様々な社会課題解決に貢献していきたいと思っています。
現場を変える【カミナシ】
PROFILE
うちやま・ひでとし
1976年3月愛知県生まれ。2000年ミシガン大学大学院コンピュータサイエンス修了。経営コンサルティング会社を経て、サイバードで公式モバイルコンテンツ部長に就任。08年ANALGTWELVEを共同創業、2015年unerryを創業してCEOに就任。