「社長就任の命を受け、職務の重責に身が引き締まる思い。2025年度までに事業ポートフォリオの転換を完遂するとともに、ステークホルダーの声に真摯に耳を傾け、対話を通じてコニカミノルタの企業価値を向上させる」と語るのは、コニカミノルタ専務の大幸(たいこう)利充氏。
コニカミノルタは4月1日付で社長の山名昌衛氏が代表権のない会長に、専務の大幸氏が社長に昇格する人事を発表。4月から始まる2022年度が現・中期経営計画の最終年度であり、新たなトップが主導して次期中計を策定した方がいいと判断した。
同社はコロナ禍で事務機の販売が伸び悩むなどして、前期(21年3月期)まで2期連続で最終赤字を計上。今期は黒字転換する見通しだが、第3四半期(21年4-12月期)までは赤字が続いており、業績が苦戦している。そのため、事務機事業の立て直しに加え、ヘルスケア分野などの強化が喫緊の課題だ。
同社では、新しいリーダーの要件として以下の3つを挙げる。グループ4万人すべての”自分事化”につなげる「グローバルコミュニケーション力」、様々な個の輝きを引き出す「エンパワーメント力」、粘り強さを持ってやり遂げる「強固な意志と能力」の3つで、大幸氏はこうした要件を満たしているという。
大幸氏は1962年福井県生まれ。86年京都大学法学部卒業後、ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)入社。同社の主力事業である情報機器事業に長く携わり、アメリカの販売会社社長やプロフェッショナルプリント事業本部長、オフィス事業本部長などを歴任。2015年に執行役、18年常務、20年専務という足取りである。
社内では、大幸氏の特質として「率先垂範」、「傾聴力」、「Cool Head, Warm Heart」が挙げられ、今後は同社の至上命題である事業ポートフォリオ転換を加速させることが期待されている。
「2030年より先の社会を読み、コニカミノルタを真の社会課題解決型企業へ変貌させ、再び成長を遂げることでステークホルダーの皆さまからの期待に応えていく」と語る大幸氏。
今後は同氏の実行力が問われることになる。
【ANAホールディングス】新社長・芝田専務が直面する2つの課題とは?
コニカミノルタは4月1日付で社長の山名昌衛氏が代表権のない会長に、専務の大幸氏が社長に昇格する人事を発表。4月から始まる2022年度が現・中期経営計画の最終年度であり、新たなトップが主導して次期中計を策定した方がいいと判断した。
同社はコロナ禍で事務機の販売が伸び悩むなどして、前期(21年3月期)まで2期連続で最終赤字を計上。今期は黒字転換する見通しだが、第3四半期(21年4-12月期)までは赤字が続いており、業績が苦戦している。そのため、事務機事業の立て直しに加え、ヘルスケア分野などの強化が喫緊の課題だ。
同社では、新しいリーダーの要件として以下の3つを挙げる。グループ4万人すべての”自分事化”につなげる「グローバルコミュニケーション力」、様々な個の輝きを引き出す「エンパワーメント力」、粘り強さを持ってやり遂げる「強固な意志と能力」の3つで、大幸氏はこうした要件を満たしているという。
大幸氏は1962年福井県生まれ。86年京都大学法学部卒業後、ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)入社。同社の主力事業である情報機器事業に長く携わり、アメリカの販売会社社長やプロフェッショナルプリント事業本部長、オフィス事業本部長などを歴任。2015年に執行役、18年常務、20年専務という足取りである。
社内では、大幸氏の特質として「率先垂範」、「傾聴力」、「Cool Head, Warm Heart」が挙げられ、今後は同社の至上命題である事業ポートフォリオ転換を加速させることが期待されている。
「2030年より先の社会を読み、コニカミノルタを真の社会課題解決型企業へ変貌させ、再び成長を遂げることでステークホルダーの皆さまからの期待に応えていく」と語る大幸氏。
今後は同氏の実行力が問われることになる。
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