ホンダが従業員の持つ独創的なアイデアを形にしている。
「EVの意識が急速に変わった」【スバル】が初のEV新工場建設へ
同社の技術者が立ち上げた新興企業・ストリーモが1人乗りの電動三輪車を年内に発売する。同社の電動三輪車は原動機付き自転車の扱いとなるため、免許が必要。原則として車道を走行する。1回の充電での走行距離は最大30キロで、最高時速は25キロ。価格は26万円だ。
既存の電動キックボードは路面の段差や縁石との衝突といった単独事故の割合が高い。そこでストリーモは独自技術を磨いて段差や傾斜でも体勢を崩しにくくし、安定走行できる構造にしたという。停止時には足をつけずに自立することも可能だ。
実はホンダでは2017年から本田技術研究所の従業員が持つ独創的な技術やアイデア、デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげるプログラムを始めていた。
ホンダは浜松の小さな町工場で自転車用補助エンジンの製造からスタートし、自動車メーカーとしては日本最後発でありながらも、米国で施行された排ガス規制「マスキー法」をクリアしたエンジンを開発。さらに、二足歩行ロボット「アシモ」や小型ビジネスジェットなど独創的な商品を生み出してきた。
一方、会社が大きくなるにつれ、「ホンダの中でもがいていても事業化は難しい」といった声も出てきた。そこで同社は21年4月から全ての従業員を対象に、自らのアイデアを実現するためのプログラム「イグニッション」を展開。第1号として視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステムを展開する「Ashirase(あしらせ)」が設立。ストリーモは第2号となる。
起業する際、ベンチャーの独立性を維持するため、ホンダからの出資比率は20%未満とし、独立した従業員は休職扱いでホンダからの給与はない。この制度を始めるに当たり、社内では「もし失敗してヤミ金からお金を借りたらどうするかといった議論もあった」(幹部)という。
従業員が離れるリスクはあっても、創業者・本田宗一郎氏の時代から培われてきたチャレンジ精神を高める狙いがある。
「EVの意識が急速に変わった」【スバル】が初のEV新工場建設へ
同社の技術者が立ち上げた新興企業・ストリーモが1人乗りの電動三輪車を年内に発売する。同社の電動三輪車は原動機付き自転車の扱いとなるため、免許が必要。原則として車道を走行する。1回の充電での走行距離は最大30キロで、最高時速は25キロ。価格は26万円だ。
既存の電動キックボードは路面の段差や縁石との衝突といった単独事故の割合が高い。そこでストリーモは独自技術を磨いて段差や傾斜でも体勢を崩しにくくし、安定走行できる構造にしたという。停止時には足をつけずに自立することも可能だ。
実はホンダでは2017年から本田技術研究所の従業員が持つ独創的な技術やアイデア、デザインを形にし、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげるプログラムを始めていた。
ホンダは浜松の小さな町工場で自転車用補助エンジンの製造からスタートし、自動車メーカーとしては日本最後発でありながらも、米国で施行された排ガス規制「マスキー法」をクリアしたエンジンを開発。さらに、二足歩行ロボット「アシモ」や小型ビジネスジェットなど独創的な商品を生み出してきた。
一方、会社が大きくなるにつれ、「ホンダの中でもがいていても事業化は難しい」といった声も出てきた。そこで同社は21年4月から全ての従業員を対象に、自らのアイデアを実現するためのプログラム「イグニッション」を展開。第1号として視覚障がい者の単独歩行を支援するナビゲーションシステムを展開する「Ashirase(あしらせ)」が設立。ストリーモは第2号となる。
起業する際、ベンチャーの独立性を維持するため、ホンダからの出資比率は20%未満とし、独立した従業員は休職扱いでホンダからの給与はない。この制度を始めるに当たり、社内では「もし失敗してヤミ金からお金を借りたらどうするかといった議論もあった」(幹部)という。
従業員が離れるリスクはあっても、創業者・本田宗一郎氏の時代から培われてきたチャレンジ精神を高める狙いがある。