「今日必死にやるより、 明日またトライする」ハイブリッド・テクノロジーズ社長が大事にする言葉

私、チャン・バン・ミンは今、俳優・映画監督のウディ・アレンが言った、この言葉を大事にしています。

【ベトナム人初の上場】ハイブリッドテクノロジーズの「ハイブリッド開発」は他と何が違うのか？

　私はベトナム出身で、8歳の時に両親とともに来日し、日本で約20年を過ごしてきました。その中で日本でもベトナムでも同じだなと感じていたのが、努力の見え方です。

　物事を必死にやっていれば、確かに努力しているように見えます。それは正しいと思いますが、自分が嫌だなと感じていることに努力するのは苦痛なものです。世の中は非常に複雑な変数で成り立っており、自分が好きなことをできることもあれば、そうでないこともあります。

　私自身、全てに必死に取り組むのは無理だと感じていますが、一方で経営者として常に結果を求められます。その中で、常に必死にできなくても、明日またトライすることで、難しい課題でも解決策が見えてくると思います。そして、それを継続することが大事だと考えています。

　他にも、松下電器産業（現パナソニック）創業者の松下幸之助さんの「事業は人」、リクルート創業者の江副浩正さんの「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉で経営、起業に目覚めるなど、先人の言葉を大切にしています。