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旧村上ファンドがジャフコグループ株の大量取得を経営陣に示唆

財界オンライン 2022年9月1日 18時0分

2022年8月15日、大手ベンチャーキャピタル(VC)のジャフコグループは、旧村上ファンド系投資会社・シティインデックスイレブンスから株式の51%を取得する可能性があることを示唆されたと明らかにした。

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 ジャフコGによれば、シティ社、村上世彰氏の長女・野村絢氏らで、8月5日時点で15%弱を保有していると通告されたという。8月4日、5日には村上氏、野村氏、シティ社代表取締役の福島啓修氏と面談。

 シティ社の狙いは「野村総合研究所株の流動化等で大規模な株主還元などが可能と考えたのではないか」(ジャフコG・IR担当者)

 ジャフコGは野村総研株を約4%(22年3月末時点で約990億円相当)保有。シティ社からは、この株式を流動化した上で、約500億円の自社株買いを行うべきだと要請された。

 この動きに対してジャフコGは、一定の条件を満たさない買い付けには対抗措置として新株予約権の無償割り当てを検討するとともに、8月30日から3カ月以内に、株主の意思を確認する臨時株主総会を開催する方針を示した。

 8月17日現在、シティ社は声明などを発表していないが、ジャフコGの開示を受けて、対応を検討中のようだ(8月25日にはシティ社がジャフコG株の一部を売却したことが明らかに)。

 シティ社など旧村上ファンド系投資会社はこの数年、複数の上場企業株式を大量に買い付け、株価が上がった後に売却するという手法で転売益を得ることを繰り返してきた。

 ジャフコG株は市場で割安という評価となっており、経営陣はシティ社にその弱みを衝かれた形。本業と相乗効果の薄い株式保有に対する視線も厳しい。多くのベンチャーを上場に導いてきたジャフコGが、上場することの怖さを突きつけられている。

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