食品メーカーが量販店を通さずに消費者とダイレクトに接点を持とうとする動きが出てきた。キユーピーはパッケージサラダやサラダ惣菜、スープなどを物流センターから直接届ける新サービス「キユーミー」を始めた。関東1都6県で始める。
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「顧客と直接つながることで、顧客の悩みや課題を知り、得られた情報を新たな商品やサービスの開発に活用していく。3年で10万人の会員を目指したい」─。同社上席執行役員の山本信一郎氏はこのように語る。
コロナ禍以前から食品業界で高まっていた機運が健康志向だ。その中でマヨネーズから始まり、「サラダとタマゴのリーディングカンパニー」(同)として野菜を使った食提案を行ってきた同社にとってサラダの領域拡大に課題感を持っていた。
そこで注目したのが顧客に直接販売するD2C(消費者直接取引)だ。キユーピーはデジタル技術を活用して顧客とつながり、ニーズを把握して解決策を講じることでマーケティングの効率を高められると考え、昨年4月に専門部署「カスタマーサクセス室」を設置していた。
同室長の藤原かおり氏によると、同社はサラダのレシピを約1万件保有しており、スープでも業務用で培った味覚に関する技術を駆使した商品開発ができるという。昨今の共働き世帯の増加に伴い、「『ひと手間未満』で簡単に野菜が取れる」(同)メニューを中心に展開する。
キユーミーの会員になると、スマートフォンの画面上でAI(人工知能)が商品の案内を行い、サラダとトッピングやドレッシングを選択して注文。その日のうちに出荷される。この際重要になるのが温度管理だ。そこでヤマト運輸と提携。同社の冷蔵設備がある拠点を使う。
販売する新鮮なサラダやミールキットを受注から生産後、すぐにヤマトのターミナル一体型物流施設へ直送し、保管商品のドレッシングやトッピングなど冷凍・冷蔵・常温の商品と組み合わせて即日出荷する。パッケージサラダの消費期限が短いという課題を解決した形だ。
食の多様化が進む中、消費者のニーズをいち早く掴んで商品開発につなげようとする食品メーカーの新たな戦略と言える。
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「顧客と直接つながることで、顧客の悩みや課題を知り、得られた情報を新たな商品やサービスの開発に活用していく。3年で10万人の会員を目指したい」─。同社上席執行役員の山本信一郎氏はこのように語る。
コロナ禍以前から食品業界で高まっていた機運が健康志向だ。その中でマヨネーズから始まり、「サラダとタマゴのリーディングカンパニー」(同)として野菜を使った食提案を行ってきた同社にとってサラダの領域拡大に課題感を持っていた。
そこで注目したのが顧客に直接販売するD2C(消費者直接取引)だ。キユーピーはデジタル技術を活用して顧客とつながり、ニーズを把握して解決策を講じることでマーケティングの効率を高められると考え、昨年4月に専門部署「カスタマーサクセス室」を設置していた。
同室長の藤原かおり氏によると、同社はサラダのレシピを約1万件保有しており、スープでも業務用で培った味覚に関する技術を駆使した商品開発ができるという。昨今の共働き世帯の増加に伴い、「『ひと手間未満』で簡単に野菜が取れる」(同)メニューを中心に展開する。
キユーミーの会員になると、スマートフォンの画面上でAI(人工知能)が商品の案内を行い、サラダとトッピングやドレッシングを選択して注文。その日のうちに出荷される。この際重要になるのが温度管理だ。そこでヤマト運輸と提携。同社の冷蔵設備がある拠点を使う。
販売する新鮮なサラダやミールキットを受注から生産後、すぐにヤマトのターミナル一体型物流施設へ直送し、保管商品のドレッシングやトッピングなど冷凍・冷蔵・常温の商品と組み合わせて即日出荷する。パッケージサラダの消費期限が短いという課題を解決した形だ。
食の多様化が進む中、消費者のニーズをいち早く掴んで商品開発につなげようとする食品メーカーの新たな戦略と言える。