─ 東日本旅客鉄道社長の深澤祐二さん、コロナ禍で鉄道業界は影響を受けましたが、23年をどう予測しますか。
熊本に半導体新工場を建設 『ソニー』が数千億円の一大投資
深澤 コロナ禍で当社は大きな影響を受けました。しかし、政府の「全国旅行支援」政策やインバウンド(訪日客)の受け入れ解禁などもあって、明るい兆しが見えてきました。
また、22年は鉄道開業150周年という節目の年でした。改めて、鉄道の位置づけやこれまでの歴史を振り返ると共に、これからいかに会社を変革していくか考えた時に、例えば、山手線の高輪ゲートウェイ駅に代表されるような街づくりを進めていくと。24年度末には街びらきをする予定でして、周辺のオフィスやホテルに「住」を含めた環境作りをしていこうと。
まだコロナは続くかもしれませんが、23年からは次の150年に向けて新しい一歩を踏み出していきたいと考えているところです。
─ 鉄道は人と人、場所と場所だけでなく、歴史をもつなぐ存在なんですね。
深澤 ええ。まさに様々なものをつなぐネットワークづくりを進めていきます。そういう意味では、次の150年への出発点だと考えています。
─ 一方でJRの存在は地方再生とも絡んできます。地方については、どのようなスタンスで臨んでいきますか。
深澤 われわれは鉄道というネットワークで首都圏と地域を今まで結んできましたし、これからもその役割を果たしていこうと思っています。一方で、人口減少は確実に進んできており、地域のローカル線をどうしていくべきかと。これは鉄道という限られた視点だけではなく、地域の交通のあり方をどう考えるかということにつながってきますので、自治体の皆さんとも一緒に解決策を考えていきます。
もう1つは、われわれJRが民営化してから35年が経ちますが、鉄道を中心とした様々な事業やサービスが提供できるようになっています。ですから、そういうものを、地域でいかに新たなネットワークにつなげていくかということを具現化していきたいと思っています。
─ 提携する基盤を持っているということですね。
深澤 お陰様で地域の皆さんとも継続的にお付き合いをしていますので、これまでのような鉄道や観光に留まらず、荷物を新幹線で運んだり、あらゆるモノがネットにつながるIoTを活用した事業なども取り組んでいこうと。
今まで以上にネットワークの可能性を追求し、地域を元気にしていくということが、われわれのミッションだと思いますし、それこそが次の150年に向けてやるべきことだと思っています。
熊本に半導体新工場を建設 『ソニー』が数千億円の一大投資
深澤 コロナ禍で当社は大きな影響を受けました。しかし、政府の「全国旅行支援」政策やインバウンド(訪日客)の受け入れ解禁などもあって、明るい兆しが見えてきました。
また、22年は鉄道開業150周年という節目の年でした。改めて、鉄道の位置づけやこれまでの歴史を振り返ると共に、これからいかに会社を変革していくか考えた時に、例えば、山手線の高輪ゲートウェイ駅に代表されるような街づくりを進めていくと。24年度末には街びらきをする予定でして、周辺のオフィスやホテルに「住」を含めた環境作りをしていこうと。
まだコロナは続くかもしれませんが、23年からは次の150年に向けて新しい一歩を踏み出していきたいと考えているところです。
─ 鉄道は人と人、場所と場所だけでなく、歴史をもつなぐ存在なんですね。
深澤 ええ。まさに様々なものをつなぐネットワークづくりを進めていきます。そういう意味では、次の150年への出発点だと考えています。
─ 一方でJRの存在は地方再生とも絡んできます。地方については、どのようなスタンスで臨んでいきますか。
深澤 われわれは鉄道というネットワークで首都圏と地域を今まで結んできましたし、これからもその役割を果たしていこうと思っています。一方で、人口減少は確実に進んできており、地域のローカル線をどうしていくべきかと。これは鉄道という限られた視点だけではなく、地域の交通のあり方をどう考えるかということにつながってきますので、自治体の皆さんとも一緒に解決策を考えていきます。
もう1つは、われわれJRが民営化してから35年が経ちますが、鉄道を中心とした様々な事業やサービスが提供できるようになっています。ですから、そういうものを、地域でいかに新たなネットワークにつなげていくかということを具現化していきたいと思っています。
─ 提携する基盤を持っているということですね。
深澤 お陰様で地域の皆さんとも継続的にお付き合いをしていますので、これまでのような鉄道や観光に留まらず、荷物を新幹線で運んだり、あらゆるモノがネットにつながるIoTを活用した事業なども取り組んでいこうと。
今まで以上にネットワークの可能性を追求し、地域を元気にしていくということが、われわれのミッションだと思いますし、それこそが次の150年に向けてやるべきことだと思っています。