ガソリンスタンドを配送拠点に ENEOSと三菱商事が新会社

デスク「ENEOSと三菱商事が合弁会社を設立し、ガソリンスタンド（サービスステーション＝SS）を荷物配送の配送拠点に活用しようとしているね」 

記者「ええ。ENEOSは全国に約1万2千カ所のSSネットワークがあります。ここを荷物の一時保管や最終配送拠点として活用することで、配送の効率化を図ろうとしています。2023年度から1都3県の100カ所のSSで実証実験を行い、26年度から全国展開を含めた本格的な事業化を目指しています」 

デスク「EC（電子商取引）市場の拡大に伴って、一般消費者向けの宅配荷物量が増加し、〝ラストワンマイル〟における効率的なサービスの需要が高まっている」 

記者「増加するEC需要に応えるためには、従来よりも最終配送拠点を増やして柔軟な配送体制を実現していくことが重要です。両社の知見やネットワークをうまく活用することで、ラストワンマイルの課題解決を目指す考えです」

【著者に聞く】『エネルギーの地政学』　日本エネルギー経済研究所 専務理事・小山 堅