「次の成長を実現するための新しいフェーズに入ったと実感しており、次の成長を牽引する次世代のリーダーに経営の舵取りを託すことがベストだと判断した」
こう語るのは、オムロン社長の山田義仁氏。
オムロンが執行役員常務の辻永順太氏が4月1日付で社長に昇格する人事を発表。6月の株主総会後にCEO(最高経営責任者)に就く。社長の山田氏は代表権のない会長へ、会長の立石文雄氏は名誉顧問となる。1933年の創業以来、取締役に創業家の出身者がいない体制は初めてとなる。
2022年度から30年度を最終年度とする新長期ビジョン「SF2030」がスタートしたオムロン。足元では、半導体・電気自動車(EV)関連のファクトリーオートメーション(FA)機器が伸びており、今期(23年3月期)は売上高8800億円(前年同期比15・3%増)、営業利益950億円(同6・4%増)と、過去最高益を更新する見通し。山田氏は好業績を置き土産に、辻永氏に社長職を託すことを決めたようだ。
辻永氏は1966年4月奈良県生まれ。89年京都産業大学理学部卒業後、立石電機(現オムロン)入社。2017年執行役員、19年執行役員常務に就任。主力の制御機器事業に長く携わり、ドイツ駐在の経験もある。
自身のモットーは「徹底した現場主義」(辻永氏)。コロナ禍で中国のロックダウン(都市封鎖)や部材の調達難が起きる中、この2年で制御機器事業の売上高は約1・6倍に伸長。山田氏も困難が生じる度に「生産・営業・調達の現場を回り、現場の課題を解決しながら目標を達成していく」姿を評価したようだ。
「わたしの役割は更にオムロンを成長ステージに引き上げること。意思決定と実行のサイクルを速く回すことにこだわり、今まで以上に実行力の強化を図っていく」と語る辻永氏。
今年、創業90周年を迎えるオムロン。主力の制御機器に磨きをかけ、デバイスやヘルスケア分野で新たな成長を目指す辻永氏である。
『東京ガス』次期社長に笹山晋一副社長 戦後初の理系出身社長が誕生へ
こう語るのは、オムロン社長の山田義仁氏。
オムロンが執行役員常務の辻永順太氏が4月1日付で社長に昇格する人事を発表。6月の株主総会後にCEO(最高経営責任者)に就く。社長の山田氏は代表権のない会長へ、会長の立石文雄氏は名誉顧問となる。1933年の創業以来、取締役に創業家の出身者がいない体制は初めてとなる。
2022年度から30年度を最終年度とする新長期ビジョン「SF2030」がスタートしたオムロン。足元では、半導体・電気自動車(EV)関連のファクトリーオートメーション(FA)機器が伸びており、今期(23年3月期)は売上高8800億円(前年同期比15・3%増)、営業利益950億円(同6・4%増)と、過去最高益を更新する見通し。山田氏は好業績を置き土産に、辻永氏に社長職を託すことを決めたようだ。
辻永氏は1966年4月奈良県生まれ。89年京都産業大学理学部卒業後、立石電機(現オムロン)入社。2017年執行役員、19年執行役員常務に就任。主力の制御機器事業に長く携わり、ドイツ駐在の経験もある。
自身のモットーは「徹底した現場主義」(辻永氏)。コロナ禍で中国のロックダウン(都市封鎖)や部材の調達難が起きる中、この2年で制御機器事業の売上高は約1・6倍に伸長。山田氏も困難が生じる度に「生産・営業・調達の現場を回り、現場の課題を解決しながら目標を達成していく」姿を評価したようだ。
「わたしの役割は更にオムロンを成長ステージに引き上げること。意思決定と実行のサイクルを速く回すことにこだわり、今まで以上に実行力の強化を図っていく」と語る辻永氏。
今年、創業90周年を迎えるオムロン。主力の制御機器に磨きをかけ、デバイスやヘルスケア分野で新たな成長を目指す辻永氏である。
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