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虎ノ門ヒルズ駅直結ビル開業で 「虎ノ門ヒルズプロジェクト」完成へ

財界オンライン 2023年2月11日 11時30分

「ステーションタワーの完成によって区域面積7.5ヘクタールの多機能複合都市となる。新しいビジネスを産むための仕掛けが整った」と話すのは森ビル社長の辻慎吾氏。東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直上の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が今秋に開業する。

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 虎ノ門ではこれまで、2014年に虎ノ門ヒルズ森タワー、20年にビジネスタワー、22年にレジデンシャルタワーを段階的に竣工。ステーションタワーの完成で4つの再開発が地下、地上2階のデッキでつながり、ハード面で虎ノ門ヒルズプロジェクトは完成を見る。「再開発事業と一体となることで、わずか10年というスピードで再開発を実現できた」(辻氏)

 ただ、4つの開発は全て権利者が違うため、辻氏は「意思決定機関が違うのは難しい点だった」と苦労を振り返る。この地域は森ビルの創業の地だが、虎ノ門ヒルズ開発前までは「ポテンシャルがある好立地だが、大規模開発が行われず、小規模老朽化していた」

 虎ノ門ヒルズの開発で有力テナントが集まり、虎ノ門病院やホテルオークラなど周辺施設の建て替えも進み、街は様変わり。虎ノ門の今後について辻氏は「まだナンバービルがあり、周辺では再開発の機運も生まれている。隣、さらに隣という形で、いろいろな権利者と街を進化、発展させていく」と話す。

 懸念は23年のオフィスの大量供給だが、辻氏は「23年は大量供給と言われるが128万平方㍍。六本木ヒルズ開業の03年は216万平方㍍で大量供給ではない。我々のオフィスもほぼ満室で需要もある」と反論。

 景気の先行きが混沌とする中、世界から人が集まる場所にできるかが問われる。

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