「わたしは6年前、リコー再起動を掲げて、経営の基礎固めとなるような改革に取り組んできた。次期社長には、リコー飛躍の仕上げとして、真にデジタルサービスの会社へ変革した、とグローバルに認められることを期待している」と語るのは、リコー社長CEOの山下良則氏。
リコーは4月1日付で、コーポレート専務執行役員の大山晃氏が社長CEOに、社長の山下良則氏が空席だった会長に昇格する。構造改革に一定の目途が経ったとして交代を決めた。
大山氏は1961年山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業し、86年入社。欧州を中心とした20年に渡る海外駐在経験が特徴。海外で買収した企業のPMI(買収後の経営統合作業)に従事するなど、近年はCFOやCMOも歴任し、グループ戦略全般を担ってきた。
近年は電子化やペーパーレス化が進み、従来の複合機を中心としたビジネスモデルではこれまでのような成長は見込めない。そのため、ライバルのキヤノンや富士フイルムは巨額のM&A(合併・買収)などを通じて医療分野を積極的に開拓しているが、リコーは今後どのような手を打っていくか。
また、同社が成⾧を見込んでいるデジタルサービス領域は他社も注力している分野であり、国内外で競争は激しい。
そうした中、「グローバルでの強固な顧客接点がリコーの強み。この強みを価値に変え、収益に結びつけていくために、ビジネスモデルの変革を加速する」と語る大山氏。今後はリコーならではの独自性や他社との差別化要因を生み出し、〝リコーらしさ〟を創出することが同氏の最大の課題と言えそうだ。
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リコーは4月1日付で、コーポレート専務執行役員の大山晃氏が社長CEOに、社長の山下良則氏が空席だった会長に昇格する。構造改革に一定の目途が経ったとして交代を決めた。
大山氏は1961年山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業し、86年入社。欧州を中心とした20年に渡る海外駐在経験が特徴。海外で買収した企業のPMI(買収後の経営統合作業)に従事するなど、近年はCFOやCMOも歴任し、グループ戦略全般を担ってきた。
近年は電子化やペーパーレス化が進み、従来の複合機を中心としたビジネスモデルではこれまでのような成長は見込めない。そのため、ライバルのキヤノンや富士フイルムは巨額のM&A(合併・買収)などを通じて医療分野を積極的に開拓しているが、リコーは今後どのような手を打っていくか。
また、同社が成⾧を見込んでいるデジタルサービス領域は他社も注力している分野であり、国内外で競争は激しい。
そうした中、「グローバルでの強固な顧客接点がリコーの強み。この強みを価値に変え、収益に結びつけていくために、ビジネスモデルの変革を加速する」と語る大山氏。今後はリコーならではの独自性や他社との差別化要因を生み出し、〝リコーらしさ〟を創出することが同氏の最大の課題と言えそうだ。
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