大手民鉄の中でも珍しく創業家出身者がトップを務めていた東武鉄道が社長交代を発表。6月の株主総会を経て現社長の根津嘉澄氏(71)が代表権のある会長に就き、新社長には元常務で子会社の東武商事社長を務めている都筑豊氏(62)が就く。
3800万人のマイル会員を基礎に 【ANAHD】が進める「非航空事業」戦略
同社にとってはコロナ禍で打撃を受けた鉄道・レジャー事業の強化が大きな課題。東急電鉄と違って北関東エリアなど乗客数が少ないエリアを抱えている分、収益力強化は避けられない。加えて新たな事業での成長戦略も欠かせない。
そんな中で日本大学理工学部を卒業した電気技術者として東武鉄道に入社した都筑氏は「鉄道事業にほとんど従事してきた」。2016年から鉄道事業本部長として特急「リバティ」の就役や下今市から東武日光間を走行して日光の観光振興に寄与する「SL大樹」の復活運行開始などに奔走した人物でもある。
また、東武商事ではファミリーマートと組んで無人決済システムを導入した実用化店舗を東武アーバンパークライン岩槻駅に開業させるなど新たな試みにも精力的に取り組む。鉄道事業ではデジタル変革を通じて「できるだけランニングコストをかけない経営」を進める考えだ。
東武鉄道は昨年11月に創立125年という節目を迎えた。大手私鉄の中でも歴史が長い同社を牽引してきた根津氏の功績は大きい。東京から北関東まで総延長約460キロと関東最長の路線の足掛かりを築いたのが根津氏の祖父・根津嘉一郎氏。根津氏の父である2代目・嘉一郎氏が貨物列車の電線化や人口増加に対応した輸送基盤の整備などを進めてきた。
そして3代目社長になった根津氏は他社との相互直通運転を実現させて鉄道ネットワークを強化。さらには「東京スカイツリータウン」の開業など、まちづくりにも貢献。7月には同社のフラッグシップ特急「スペーシアX」の導入も決め、都筑氏が浅草・スカイツリーと日光・鬼怒川の観光地を結ぶ同プロジェクトの実行を担う。
同業他社から「低収益路線」と指摘される路線を抱えているだけに観光を絡めた路線活性化策が都筑氏に課せられた使命だ。
3800万人のマイル会員を基礎に 【ANAHD】が進める「非航空事業」戦略
同社にとってはコロナ禍で打撃を受けた鉄道・レジャー事業の強化が大きな課題。東急電鉄と違って北関東エリアなど乗客数が少ないエリアを抱えている分、収益力強化は避けられない。加えて新たな事業での成長戦略も欠かせない。
そんな中で日本大学理工学部を卒業した電気技術者として東武鉄道に入社した都筑氏は「鉄道事業にほとんど従事してきた」。2016年から鉄道事業本部長として特急「リバティ」の就役や下今市から東武日光間を走行して日光の観光振興に寄与する「SL大樹」の復活運行開始などに奔走した人物でもある。
また、東武商事ではファミリーマートと組んで無人決済システムを導入した実用化店舗を東武アーバンパークライン岩槻駅に開業させるなど新たな試みにも精力的に取り組む。鉄道事業ではデジタル変革を通じて「できるだけランニングコストをかけない経営」を進める考えだ。
東武鉄道は昨年11月に創立125年という節目を迎えた。大手私鉄の中でも歴史が長い同社を牽引してきた根津氏の功績は大きい。東京から北関東まで総延長約460キロと関東最長の路線の足掛かりを築いたのが根津氏の祖父・根津嘉一郎氏。根津氏の父である2代目・嘉一郎氏が貨物列車の電線化や人口増加に対応した輸送基盤の整備などを進めてきた。
そして3代目社長になった根津氏は他社との相互直通運転を実現させて鉄道ネットワークを強化。さらには「東京スカイツリータウン」の開業など、まちづくりにも貢献。7月には同社のフラッグシップ特急「スペーシアX」の導入も決め、都筑氏が浅草・スカイツリーと日光・鬼怒川の観光地を結ぶ同プロジェクトの実行を担う。
同業他社から「低収益路線」と指摘される路線を抱えているだけに観光を絡めた路線活性化策が都筑氏に課せられた使命だ。