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【新卒社員の早期離職を防ぐには?】プレシャスパートナーズ・矢野雅常務の提言「カギは『理念共感』にあり」

財界オンライン 2023年3月14日 18時0分

せっかく新卒で採用したのに1年で退職してしまった─。

 新卒社員の早期離職は、中小企業の人材課題の中でも特に深刻な問題です。実際に新卒で入社した社員が離職する割合は1年以内でも毎年1割程度おり、3年以内だと全体の3割を超えます。そしてこの高止まりが10年近く続いています。この早期離職の課題を解決するヒントは〝理念共感〟にあります。

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 そもそも、なぜ新卒で入社した会社を離職してしまうのでしょうか。理由として挙げられるのは「思っていた仕事内容と違う」「残業が多い」「人間関係が上手くいかない」といった声です。つまり働く環境に対するギャップやミスマッチを感じて離職するケースが大半なのです。しかし言い換えれば、入社前に深く相互理解ができていればそのギャップを減らすことができます。この相互理解においてポイントになるのが〝理念共感〟です。

 その理由は、学生が企業を選ぶときの価値基準について、給与や労働時間などを「有形」の基準、価値観や理念共感を「無形」の基準と考えるとわかりやすいです。「有形」の基準は社員自身のスキルはもちろん、会社の状況や社会情勢によって変動します。

 そのため、会社の「有形」の部分に魅力を感じて入社した場合、変化が生じた際に離職する可能性が高いのです。逆に「無形」の基準である企業理念が変化することはほとんどありません。つまりそこに共感していれば、会社のために長く活躍する人材になり得るのです。

 仮に離職の理由が「無形」の基準、つまり価値観のズレであった場合は、そもそも学生と会社の風土や価値観がマッチしていなかった可能性が高いです。多くの学生は就職先を探す際に、「何をして働くか」「どこで働くか」という軸で企業を探すことがほとんどだと思います。

 しかし社会人になって働いてみると、「誰と働くか」はとても重要なポイントだと気付きます。価値観のミスマッチは、このポイントを見落としてしまうことによって起こるのです。

 具体的な要因としては、学生自身が選考の段階でどんな人と働きたいかの具体的なイメージができていない、企業側が事前にこの会社ではどんな人が働いているのかという職場風土を伝えきれていない、あるいは企業カルチャーにマッチした人材を採用できていないことが考えられます。では、学生に〝理念共感〟をしてもらうためにはどのようなアプローチが必要でしょうか。

 そこで活用できるのが当社の〝社長就活〟(WinC Career)です。〝社長就活〟において最も重要なポイントは、社長・経営者が直接ビジョンや企業理念を伝えるという点です。人事担当者が話すよりも、社長が直接話す方が想いや熱量が学生に強く響くのです。

 当社の〝社長就活〟イベントである「WinC Audition」では、学生と直接対話をする座談会を設けており、必ず社長・経営者の方にご参加いただいております。これも「無形」の価値基準である企業理念を体現する社長自身のメッセージを大切にしているからです。

 新卒社員が定着をするためには、経営者が学生一人ひとりと向き合い、「この社長と共に働きたい」と思ってもらうこと、相互理解を深め、理念共感度の高い学生を採用することが重要なのです。社長・学生がお互いを理解し、長く働く人材を採用するために〝社長就活〟(WinC Career)でサポートができれば幸いです。

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