自ら変革できる企業にならなければならない
─ 1989年の創業から30年余が経ったわけですが、まずはコロナ禍の3年間をどのように受け止めていますか。
横山 この3年間、いろいろなことがありましたけど、正直、ものすごく、自分たちの背中を押してもらった3年間でした。
『かっこ社長』岩井裕之 「不正検知の需要は確実に増加、今まで以上に高精度の不正検知を実現していく!」
というのも、われわれは2018年に本社を現在の東京・飯田橋駅前のビルに引っ越したんですが、コロナ前からペーパーレス化を進めてきましたし、コロナ禍でリモートワークのような働き方改革も進んできましたので、コロナを機に、新しい企業体に生まれ変わるためのスタートラインにつくことができたと思います。
─ 生まれ変わるというのは、ビジネスモデルを変えようということですか。
横山 ええ。この数年で大きく当社の業容が変わり、これからは広告やプロモーションの枠にとらわれず、総合企画会社を目指していこうと。そして、企画の力で世の中の課題を解決していこうということです。
当社は1989年にセールスプロモーションに特化したオンリーワンの広告会社を目指そうということで創業しました。長年、小売業をメインとした様々なお客様のプロモーション活動に注力してきたのです。
そこから30期目となる2018年、われわれは本社ビル移転を〝第2創業〟と位置付けました。その思いは、このままセールスプロモーションだけに留まるような会社で良いのか? 自分たちの業容を自ら変革していかないと、この先は通用しないのではないか? と、かなり悩みまして、やはり、このままでは通用しない。自ら変革できる企業にならなければならないということで、新たな取り組みを始めました。
─ 昔は「企業30年説」と言って、企業の寿命は30年だと言われた時期もありましたが、まさにスコープも転換期にあったということですね。
横山 はい。時代の変化はものすごく早いので、自分たちから変わっていかなければならないと考えたのです。
【株価はどう動く?】9月以降、新たな上昇波動は始まるか、政局にも要注意
ところが、そうした方向性を決めた途端にコロナ禍に見舞われまして、初めはどうなることかと思いました。ただ、今はそうした危機的な状況は何とか乗り越え、約290名の社員たちも改めて、自分たちはクリエイティブ集団として何ができるのか? ということを一人ひとりが考えて行動できるようになってきました。
冒頭で背中を押してもらったと言ったのは、コロナを機に変革しなければならないという背中を押してもらったという意味で、これからは前だけを見て進んでいくつもりです。
─ 横山さんは今、若い社員にどんな言葉をかけていますか。
横山 わたしがよく言っているのは、お客様からお声をかけていただく時点では遅いだろうと。お声もかからないのは問題外ですが、それ自体がもう負けではないかということです。
やはり、われわれがお客様の課題をリサーチし、課題の解決方法を提案し続けることが大事です。その提案も何か正答があるわけではないので、自分たちがベストだと思うことを考え、提案し続けていくしかないわけです。
それが面白そうだとか、やってみようと思って、初めてお客様に選んでいただくということになると思いますので、とにかく社会から刺激を受けなさいと。感受性を豊かにしながら、いろいろなことにアンテナを張っていってほしいと思います。
続きは本誌で
─ 1989年の創業から30年余が経ったわけですが、まずはコロナ禍の3年間をどのように受け止めていますか。
横山 この3年間、いろいろなことがありましたけど、正直、ものすごく、自分たちの背中を押してもらった3年間でした。
『かっこ社長』岩井裕之 「不正検知の需要は確実に増加、今まで以上に高精度の不正検知を実現していく!」
というのも、われわれは2018年に本社を現在の東京・飯田橋駅前のビルに引っ越したんですが、コロナ前からペーパーレス化を進めてきましたし、コロナ禍でリモートワークのような働き方改革も進んできましたので、コロナを機に、新しい企業体に生まれ変わるためのスタートラインにつくことができたと思います。
─ 生まれ変わるというのは、ビジネスモデルを変えようということですか。
横山 ええ。この数年で大きく当社の業容が変わり、これからは広告やプロモーションの枠にとらわれず、総合企画会社を目指していこうと。そして、企画の力で世の中の課題を解決していこうということです。
当社は1989年にセールスプロモーションに特化したオンリーワンの広告会社を目指そうということで創業しました。長年、小売業をメインとした様々なお客様のプロモーション活動に注力してきたのです。
そこから30期目となる2018年、われわれは本社ビル移転を〝第2創業〟と位置付けました。その思いは、このままセールスプロモーションだけに留まるような会社で良いのか? 自分たちの業容を自ら変革していかないと、この先は通用しないのではないか? と、かなり悩みまして、やはり、このままでは通用しない。自ら変革できる企業にならなければならないということで、新たな取り組みを始めました。
─ 昔は「企業30年説」と言って、企業の寿命は30年だと言われた時期もありましたが、まさにスコープも転換期にあったということですね。
横山 はい。時代の変化はものすごく早いので、自分たちから変わっていかなければならないと考えたのです。
【株価はどう動く?】9月以降、新たな上昇波動は始まるか、政局にも要注意
ところが、そうした方向性を決めた途端にコロナ禍に見舞われまして、初めはどうなることかと思いました。ただ、今はそうした危機的な状況は何とか乗り越え、約290名の社員たちも改めて、自分たちはクリエイティブ集団として何ができるのか? ということを一人ひとりが考えて行動できるようになってきました。
冒頭で背中を押してもらったと言ったのは、コロナを機に変革しなければならないという背中を押してもらったという意味で、これからは前だけを見て進んでいくつもりです。
─ 横山さんは今、若い社員にどんな言葉をかけていますか。
横山 わたしがよく言っているのは、お客様からお声をかけていただく時点では遅いだろうと。お声もかからないのは問題外ですが、それ自体がもう負けではないかということです。
やはり、われわれがお客様の課題をリサーチし、課題の解決方法を提案し続けることが大事です。その提案も何か正答があるわけではないので、自分たちがベストだと思うことを考え、提案し続けていくしかないわけです。
それが面白そうだとか、やってみようと思って、初めてお客様に選んでいただくということになると思いますので、とにかく社会から刺激を受けなさいと。感受性を豊かにしながら、いろいろなことにアンテナを張っていってほしいと思います。
続きは本誌で