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新日本科学会長兼社長・永田 良一を直撃!「完全養殖で沖永良部島がウナギの一大工場になる!」

財界オンライン 2023年9月28日 7時0分

私がシラスウナギの完全養殖で狙っている市場は海外です。中国や台湾、韓国、ヨーロッパ、そして米国。これらの国民の多くはウナギを食べます。これが成功すれば沖永良部島がシラスウナギの大工場になります。

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 ウナギは興味深い魚です。社長室で飼っていたウナギを「金太郎」と名付け、毎日エサを与えていると、普段は筒の中に入っているけれども、私が近づくと筒の中から出てきて、垂直に立ってエサをもらおうとするんです(笑)。面白いですよね。

 私が学んだ医学と高野山の密教学の視点からウナギの生態を考え、どうしたらウナギが快適に生活できるのか、なぜ新月の日に受精するのか、ウナギの幼生はどんなエサを好むのか、逆に幼生は何が苦手なのか。そんなことをずっと考えてほぼ10年が経ち、ようやく光が見えました。

 研究開発には10億円を使いました。一般の養殖会社であればあり得ない額でしょうね。でも、新薬開発には400~500億円投資します。それに比べればリスクは小さいし、成功すれば地元に貢献できます。

 私は鹿児島県に漁船を持っていて時々、漁師になって魚を獲ります。ですから、漁師の気持ちが良く分かりますし、仲間もたくさんいます。シラスウナギの人工養殖が栄えれば、そういった人たちも仕事が増えます。また、新たな雇用も創出できる。何よりも沖永良部島で世話になった方々に恩返しできます。(談)

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