「会社再建への道筋を完遂させる」と力を込めるのはSMBC日興証券次期社長の吉岡秀二氏。
2024年1月31日、同社は社長交代を発表した。4月1日付で社長には専務執行役員の吉岡氏が昇格、社長の近藤雄一郎氏は退任し、特別顧問に就く。
【あわせて読みたい】SMBC日興証券相場操縦事件の教訓 『稼ぐ人達』に組織が引きずられた理由
吉岡氏は1964年8月富山県生まれ。88年慶應義塾大学理工学部卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)入社。経営企画部長としてSMBCグループ入りした後の法人ビジネス強化を推進した他、21年からは三井住友銀行のグローバルバンキング、法人部門の副責任役員として、グループ全体の海外証券業務強化に取り組んできた。
同社は22年に金融庁の行政処分を受けた「相場操縦事件」からの再建を進めてきた。現社長の近藤氏はコンプライアンス部門の強化など内部管理体制整備に注力してきた。近藤氏は22年11月の会見で「再建に道筋をつけたところで身を引いて、けじめをつけたい」と話しており、今回の退任は取り組みが一定の成果を上げつつあることを示している。
後任に推した吉岡氏の人柄について近藤氏は「冷静沈着な思考と、聞く耳を持つ柔軟性がある」と評する。吉岡氏は会社再建を前提としながら、今後の「攻め」の戦略について、個人部門の「資産管理型」への移行と「海外証券の強化」を挙げる。
特に24年から「新NISA」が始まるなど、証券業界は活況を呈している。その流れの中で顧客の資産を増やすためのコンサルティング力が問われる。
これまでに忘れられない経験として、米シティグループとの日興ソロモン・スミス・バーニー証券の立ち上げを挙げる。この時に「グローバル企業の意思決定のあり方、グローバル人材との仕事を学んだ」と振り返る。
吉岡氏には「攻めと守り」の二兎を追う経営が求められる。
2024年1月31日、同社は社長交代を発表した。4月1日付で社長には専務執行役員の吉岡氏が昇格、社長の近藤雄一郎氏は退任し、特別顧問に就く。
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吉岡氏は1964年8月富山県生まれ。88年慶應義塾大学理工学部卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)入社。経営企画部長としてSMBCグループ入りした後の法人ビジネス強化を推進した他、21年からは三井住友銀行のグローバルバンキング、法人部門の副責任役員として、グループ全体の海外証券業務強化に取り組んできた。
同社は22年に金融庁の行政処分を受けた「相場操縦事件」からの再建を進めてきた。現社長の近藤氏はコンプライアンス部門の強化など内部管理体制整備に注力してきた。近藤氏は22年11月の会見で「再建に道筋をつけたところで身を引いて、けじめをつけたい」と話しており、今回の退任は取り組みが一定の成果を上げつつあることを示している。
後任に推した吉岡氏の人柄について近藤氏は「冷静沈着な思考と、聞く耳を持つ柔軟性がある」と評する。吉岡氏は会社再建を前提としながら、今後の「攻め」の戦略について、個人部門の「資産管理型」への移行と「海外証券の強化」を挙げる。
特に24年から「新NISA」が始まるなど、証券業界は活況を呈している。その流れの中で顧客の資産を増やすためのコンサルティング力が問われる。
これまでに忘れられない経験として、米シティグループとの日興ソロモン・スミス・バーニー証券の立ち上げを挙げる。この時に「グローバル企業の意思決定のあり方、グローバル人材との仕事を学んだ」と振り返る。
吉岡氏には「攻めと守り」の二兎を追う経営が求められる。