見据えるのは共に〝海外〟
コロナ禍が落ち着きを取り戻した航空業界で反転攻勢の動きが出てきた。
ルネサスが過去最大 約9千億円で米ソフト企業を買収
ANAホールディングス傘下の国際線新ブランド「Air Japan(エアージャパン)」が初路線となる成田―タイ・バンコク線を開設した。同社はこの路線を皮切りに、韓国・仁川線、シンガポール線も就航させる。好調な東南アジアや東アジアからの訪日客獲得を狙う。
同社の特徴は中型機のボーイング787を使用し、座席の間隔は32インチ(約81センチ)と大手航空会社並みとしながらも、バンコク線の運賃は片道1万5500円からと設定し、大手航空会社の運賃(約5万5000円)の半額以下となる点だ。フルサービスキャリアとLCC(格安航空会社)の良さとを融合させた「ハイブリッドエアライン」という位置づけだ。
通常、運賃の安いLCCは小型機を使うが、同社は大手航空会社と同じ機材を使用しつつ、全日空からの出向者や外国人パイロットを活用することで運航コストを抑える。フルサービスキャリアとLCCの間を意識した〝第3ブランド〟として展開。インバウンドに焦点を当てる。
実際、バンコク線の2月の予約率は9割以上と好調で、円安などの影響もあって旅客の75%は訪日客。この訪日客をターゲットにした新ブランドで復活した旅客需要を取り込む狙いだ。
対する日本航空は13年ぶりに自社保有の貨物専用機を運航する。成田や中部を拠点に台北やソウル、上海を結ぶ。ただ、同社には2010年の経営破綻以前、貨物専用機を運航させていたが、景気の波に左右されて、それが仇となった経験がある。
そこで今回は国際貨物大手のDHLのグループ会社と連携。ベースとなる輸送量を確保し、需要の安定化につなげる考えだ。コロナ禍で旅客が蒸発しても貨物が下支えしたこともあり、貨物専用機を保有して先を行くANAを追いかける。
コロナ禍が落ち着きを取り戻した航空業界で反転攻勢の動きが出てきた。
ルネサスが過去最大 約9千億円で米ソフト企業を買収
ANAホールディングス傘下の国際線新ブランド「Air Japan(エアージャパン)」が初路線となる成田―タイ・バンコク線を開設した。同社はこの路線を皮切りに、韓国・仁川線、シンガポール線も就航させる。好調な東南アジアや東アジアからの訪日客獲得を狙う。
同社の特徴は中型機のボーイング787を使用し、座席の間隔は32インチ(約81センチ)と大手航空会社並みとしながらも、バンコク線の運賃は片道1万5500円からと設定し、大手航空会社の運賃(約5万5000円)の半額以下となる点だ。フルサービスキャリアとLCC(格安航空会社)の良さとを融合させた「ハイブリッドエアライン」という位置づけだ。
通常、運賃の安いLCCは小型機を使うが、同社は大手航空会社と同じ機材を使用しつつ、全日空からの出向者や外国人パイロットを活用することで運航コストを抑える。フルサービスキャリアとLCCの間を意識した〝第3ブランド〟として展開。インバウンドに焦点を当てる。
実際、バンコク線の2月の予約率は9割以上と好調で、円安などの影響もあって旅客の75%は訪日客。この訪日客をターゲットにした新ブランドで復活した旅客需要を取り込む狙いだ。
対する日本航空は13年ぶりに自社保有の貨物専用機を運航する。成田や中部を拠点に台北やソウル、上海を結ぶ。ただ、同社には2010年の経営破綻以前、貨物専用機を運航させていたが、景気の波に左右されて、それが仇となった経験がある。
そこで今回は国際貨物大手のDHLのグループ会社と連携。ベースとなる輸送量を確保し、需要の安定化につなげる考えだ。コロナ禍で旅客が蒸発しても貨物が下支えしたこともあり、貨物専用機を保有して先を行くANAを追いかける。