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エースタイル・谷本吉紹会長の「人生の転機」【新たな事業の展開と子供の存在】

財界オンライン 2024年5月11日 11時30分

当社は地域最安値の老人ホーム運営、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援、障がい者グループホーム運営、障がい児童向け放課後等デイサービスなど介護福祉関連事業を展開している他、人材系サービスや美容サービスなど様々な事業を手掛けています。

 創業期は、現在の介護福祉関連ではなく、宅配水や通信回線販売、太陽光発電といった分野で事業展開をしていました。事業は好調だったのですが、仕事をする中でやりがいや「自分の会社でなければいけない理由」が見出せませんでした。我々が掲げている「100年企業を目指す」という理念にも合致しないのではないかと自問自答するようになったのです。

 そこで、本当に社会から求められる会社になりたいと考えたのが十数年前のことです。そこから様々な書籍や雑誌などに目を通していくうちに、日本の社会課題は少子高齢化に行き着いているなと思い至りました。

 そこで少子化にも高齢化にも貢献できる事業を手掛けようと業界を徹底研究し、後発である我々が勝ち残るための方程式を見出したのです。それが「地域最安値」でありながら、「よい施設」であることです。

 介護士だけでなく看護師も常駐し、お看取りや医療ケアまで行える施設を、新築で展開していくことにしました。現在では利用者、働く人達にとって「地域で一番」という評判を得ることができています。

 今後も100年続く事業として介護福祉関連事業を展開しながら、さらなるデジタル化が進展することを見越して、現在はウェブマーケティング事業にも注力しているところです。

 私にとって転機と思える時期には子供が関係しています。例えば、介護福祉関連に進出した時には第1子である長女がお腹に宿るなど、4人の子供それぞれを授かるタイミングで、子供に誇れる仕事をしようという思いを持つことできました。

 また、産前産後に妻に付き添う中で目にした親子の姿は障がい者グループホームや、障がい児童向け放課後等デイサービスを手掛けるきっかけにもなっています。

 子供達の存在は、私の中でエネルギーになっています。このエネルギーを得ることで、ありがたいことに事業も大きくなっています。

 また、常に私の仕事を客観的に見てアドバイスしてくれる妻にも感謝しています。

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