【新しい成長を遂げる！巳年生まれの企業トップたち】積水化学工業会長 髙下貞二さん

これまで社会課題解決とグループの成長のために力を尽くしてきました。そして今、当社グループの役割もより大きくなっていますから、会長、取締役会議長として次世代の挑戦をサポートしたいと考えています。

　巳年は新しく物事が始まる年と言われますが、日本が進めるべき重要課題は「脱炭素」です。当社は軽くて曲がる「ペロブスカイト太陽電池」の開発を進めていますが、脱炭素の「切り札」としての期待と責任の大きさを感じています。2025年は事業化に向けた重要な年です。

　25年は中期経営計画の最終年度です。確実な達成と長期ビジョン「Vision2030」の達成に向けた姿を描く年でもあります。ありたい姿になるための大型戦略投資も必要になるでしょうから、経営が成長に向け前進していけるよう支えたいと思います。

　日本は少子高齢化、自然災害の激甚化などの社会課題に直面しています。政府には企業がその解決に取り組むための環境整備もお願いしたいと思います。

（東京・虎ノ門の本社にて）