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【著者に聞く】『建設DXで未来を変える』野原グループCEO・野原弘輔

財界オンライン 2025年1月18日 11時30分

建設産業の面白さと重要性、DXによって広がる可能性とは何か?

 建設産業は社会に欠かせない役割を果たしています。しかし、人手不足や高齢化が進行し、生産性の低さが課題となっており、今まさに、生産性を向上し持続可能な建設産業への転換期を迎えています。

 野原グループは、「建設DXで、社会を変える」をブランドメッセージに掲げる建設関連企業です。われわれは1598年(慶長3年)の創業以来、常に新しいものに取り組み、時代の流れを見越して変化し続けてきました。

 戦後は、建設材料の販売と製造・施工を手掛け、長年にわたり建設産業のさまざまな企業や関係者の間に入り、プロジェクトを支えてきました。

 近年は、サプライチェーンの上流から下流まで、業界全体を俯瞰できる強みを生かし、産業内に変革を起こすべく、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)推進事業「BuildApp(ビルドアップ)」に注力しています。

 BuildAppは、デジタル活用による建設プロセスの情報管理を促進し、建設サプライチェーンの改革とプロセス改革で「建設産業の工業化による生産性向上」を目指しています 。

 しかし、産業内を見渡せば、「建設DX」を実現しなければという意識を誰もが持っているにもかかわらず、なかなかDXが進んでいないもどかしい状況があります。

 それは、DXの本当の意味や、どこに本質的な課題があるのかが知られていない、あるいは理解が十分にされていないからではないかと感じていました。そこで、建設産業の課題を再認識する契機が必要だと考えました。

『建設DXで未来を変える』は、建設産業の面白さと重要性、DXが進まない理由、DXを進めることによって広がる可能性について、建設産業に携わる多様な立場の方々との対談をまとめた書籍です。

 この本の大きな特長は、①建設産業への想い、②DXへの取組み、③建設産業の現状とあるべき姿を探る内容を対話形式でわかりやすく紹介する一方で、④「建設産業の基礎をおさらい」で建設産業初心者の方にも理解しやすい内容とした点です。

 本書を通じて、皆様に建設産業の面白さと重要性、DXによって広がる可能性について多くの方に気づいていただき、建設産業の生産性向上の更なる機運醸成、持続可能な産業へと変わろうとしている建設産業を応援していただきたいと思います。

 建設産業は、産業としての魅力も当然あり、それがきちんと打ち出せるよう、建設産業全体を盛り上げていきたいと考えております。

 ぜひ、建設産業に従事されている皆様はもちろん、建設産業と関わりのある他産業の方、学生の方など、より多くの方々にご一読いただければと思います。

【著者に聞く】『運命をひらく生き方ノート 約三十年、稲盛和夫氏のもとで学んだこと』日本産業推進機構特別顧問・大田嘉仁

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