野菜の価格が高騰し、家計を悩ませている。
農林水産省が発表した昨年12月23日の週(23~25日)の食品価格動向調査によると、キャベツの全国平均小売価格は1㌔㌘当たり453円で平年の3・4倍となった。レタスは2・4倍の993円。ハクサイは269円、ダイコンは256円でいずれも1・9倍の高値をつけ、調査対象の全8品目が平年を大きく上回った。
昨夏の猛暑や秋以降の天候不順が背景にある。12月の低温や干ばつの影響が大きく、江藤農水相は1月10日の記者会見で「キャベツは特に大玉がない。農林水産業の持つ厳しい側面の表れだ」と険しい表情を浮かべた。
その上で、「農家の方々が値上がり分を全て利益として確保できているわけではない」と述べ、消費者に理解を求めた。
高値が続くことによる消費者の野菜離れも懸念されている。全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は1月9日に開いた記者会見で、主産地が入れ替われば出荷が増えて価格も落ち着くとの見通しを示した。
「安定供給が一番大事」とした上で、「JAグループでは産地間の連携などに引き続き取り組む」と強調した。
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、農水省がまとめた1月の価格見通しによると、対象15品目のうちサトイモを除く14品目が「平年を上回って」推移する見込み。
鍋物商材のハクサイは、主産地の茨城で生育が順調なことから出荷量も平年並みが予想される一方、他の葉物野菜は出荷減が見込まれるため引き合いが強まる。
ネギは主産県の千葉、茨城、埼玉で低下していた歩留まりが回復傾向にあるものの、出荷数量は平年を下回る見通し。ダイコンは、主産地のシェアを二分する千葉と神奈川で今冬の少雨の影響により、細物傾向になっているという。
一層険しくなる植田日銀のカジ取り、基調は円安、「トランプ政権」出発で
農林水産省が発表した昨年12月23日の週(23~25日)の食品価格動向調査によると、キャベツの全国平均小売価格は1㌔㌘当たり453円で平年の3・4倍となった。レタスは2・4倍の993円。ハクサイは269円、ダイコンは256円でいずれも1・9倍の高値をつけ、調査対象の全8品目が平年を大きく上回った。
昨夏の猛暑や秋以降の天候不順が背景にある。12月の低温や干ばつの影響が大きく、江藤農水相は1月10日の記者会見で「キャベツは特に大玉がない。農林水産業の持つ厳しい側面の表れだ」と険しい表情を浮かべた。
その上で、「農家の方々が値上がり分を全て利益として確保できているわけではない」と述べ、消費者に理解を求めた。
高値が続くことによる消費者の野菜離れも懸念されている。全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は1月9日に開いた記者会見で、主産地が入れ替われば出荷が増えて価格も落ち着くとの見通しを示した。
「安定供給が一番大事」とした上で、「JAグループでは産地間の連携などに引き続き取り組む」と強調した。
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、農水省がまとめた1月の価格見通しによると、対象15品目のうちサトイモを除く14品目が「平年を上回って」推移する見込み。
鍋物商材のハクサイは、主産地の茨城で生育が順調なことから出荷量も平年並みが予想される一方、他の葉物野菜は出荷減が見込まれるため引き合いが強まる。
ネギは主産県の千葉、茨城、埼玉で低下していた歩留まりが回復傾向にあるものの、出荷数量は平年を下回る見通し。ダイコンは、主産地のシェアを二分する千葉と神奈川で今冬の少雨の影響により、細物傾向になっているという。
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