「1人1人のより良い人生に寄り添っていく」
パーソルホールディングス社長CEO 和田孝雄
── 働き方が変わる中、パーソルHDの社会における役割は?
和田 人生100年時代と言われ、長い期間働く時代になっていく。そうなると、生涯1社で勤めるのではなく、キャリアや職場を変えることが当たり前の世界になります。
そのとき、どれだけ、われわれがご支援できるかが大事ですし、そこに向けた様々な知恵を出していきたいと思っています。
従来のメンバーシップ型からジョブ型へ移行する企業も出ている中、両者が良い形で融合した〝日本式ジョブ型〟というものが必要になると考えています。その中で生じるミスマッチの極小化、解消でお役に立ちたいと思っています。
── ジョブ型雇用では1人1人のキャリアアップが重要ですね。
和田 そうですね。30代までの方は入社された頃から「この会社でずっと働くとは思っていない」という方も多いですし、柔軟性や吸収力も高い方が多く、意識改革が進むことで大きな変化になっていくと思います。
一方で、40代、50代の方々にさらに活躍していただくことも大きなテーマであり、リスキル、リカレントは大変重要です。これは、難易度が高い課題ですし、1社ではできないことなので、われわれも外部パートナーと連携したり、国とも手を組みながら進めていくことが必要だと感じています。
── データの活用が不可欠な時代ですが、データはどんなスタンスで扱っていきますか?
和田 パーソルは重点戦略としてテクノロジーを武器にすることを掲げています。
テクノロジーの肝は、われわれが保有する様々なデータの活用です。企業や求職者、派遣スタッフなどの様々なデータを保有しています。
そのデータは、働いている方々がメリットを得ていただくために活用する。これは、われわれの大方針です。ご自身のデータとパーソルの企業データを組み合わせることで、次のキャリアアップやスキルアップ、リスキルにつながるためのご支援をするためのデータ活用です。
もう1つのデータとしては、企業の業務データがあります。各企業、各企業の業務データを持っているので、そのベストプラクティスを横展開することで、企業の中の業務を最適化し、社員の方がより本質的な業務に従事できるようにご支援できます。
人の視点、企業の視点を両方見ながら、ベストな知恵を出し続けていくことを目指しています。
── 海外事業の今後は?
和田 海外は今、橋頭保を作ったという状況です。今後ますます世界におけるアジアの存在が高まっていくので、そこにわれわれの掲げるグループビジョン『はたらいて、笑おう。』を浸透させ共感を高めていきたい。
そうして仕事を通して幸せになる人が増えていくことが、われわれのビジョンなので、そこに近付けていきたい。
── キーワードは、やはり『はたらいて、笑おう。』だと。
和田 ウェルビーイングにおいて、仕事は大きなウェイトを占めます。改めて個人にフォーカスしたのも、創業の原点が1人1人の方により良い人生を送ってもらいたいという創業者の思いがあるからです。それを言葉にして、多様な個人に寄り添えるようにしていくことが、われわれの提供できる価値だと考えています。
雇用市場での”市場価値”を上げるには?”
和田 孝雄
Wada Takao
わだ・たかお
1962年11月京都府生まれ。立命館大学法学部法学科卒業後、
88年スパロージャパン入社。91年テンプスタッフ
(現パーソルホールディングス)入社、08年HD取締役、
16年専務、20年取締役副社長、21年4月社長CEOに就任。
パーソルホールディングス社長CEO 和田孝雄
── 働き方が変わる中、パーソルHDの社会における役割は?
和田 人生100年時代と言われ、長い期間働く時代になっていく。そうなると、生涯1社で勤めるのではなく、キャリアや職場を変えることが当たり前の世界になります。
そのとき、どれだけ、われわれがご支援できるかが大事ですし、そこに向けた様々な知恵を出していきたいと思っています。
従来のメンバーシップ型からジョブ型へ移行する企業も出ている中、両者が良い形で融合した〝日本式ジョブ型〟というものが必要になると考えています。その中で生じるミスマッチの極小化、解消でお役に立ちたいと思っています。
── ジョブ型雇用では1人1人のキャリアアップが重要ですね。
和田 そうですね。30代までの方は入社された頃から「この会社でずっと働くとは思っていない」という方も多いですし、柔軟性や吸収力も高い方が多く、意識改革が進むことで大きな変化になっていくと思います。
一方で、40代、50代の方々にさらに活躍していただくことも大きなテーマであり、リスキル、リカレントは大変重要です。これは、難易度が高い課題ですし、1社ではできないことなので、われわれも外部パートナーと連携したり、国とも手を組みながら進めていくことが必要だと感じています。
── データの活用が不可欠な時代ですが、データはどんなスタンスで扱っていきますか?
和田 パーソルは重点戦略としてテクノロジーを武器にすることを掲げています。
テクノロジーの肝は、われわれが保有する様々なデータの活用です。企業や求職者、派遣スタッフなどの様々なデータを保有しています。
そのデータは、働いている方々がメリットを得ていただくために活用する。これは、われわれの大方針です。ご自身のデータとパーソルの企業データを組み合わせることで、次のキャリアアップやスキルアップ、リスキルにつながるためのご支援をするためのデータ活用です。
もう1つのデータとしては、企業の業務データがあります。各企業、各企業の業務データを持っているので、そのベストプラクティスを横展開することで、企業の中の業務を最適化し、社員の方がより本質的な業務に従事できるようにご支援できます。
人の視点、企業の視点を両方見ながら、ベストな知恵を出し続けていくことを目指しています。
── 海外事業の今後は?
和田 海外は今、橋頭保を作ったという状況です。今後ますます世界におけるアジアの存在が高まっていくので、そこにわれわれの掲げるグループビジョン『はたらいて、笑おう。』を浸透させ共感を高めていきたい。
そうして仕事を通して幸せになる人が増えていくことが、われわれのビジョンなので、そこに近付けていきたい。
── キーワードは、やはり『はたらいて、笑おう。』だと。
和田 ウェルビーイングにおいて、仕事は大きなウェイトを占めます。改めて個人にフォーカスしたのも、創業の原点が1人1人の方により良い人生を送ってもらいたいという創業者の思いがあるからです。それを言葉にして、多様な個人に寄り添えるようにしていくことが、われわれの提供できる価値だと考えています。
雇用市場での”市場価値”を上げるには?”
和田 孝雄
Wada Takao
わだ・たかお
1962年11月京都府生まれ。立命館大学法学部法学科卒業後、
88年スパロージャパン入社。91年テンプスタッフ
(現パーソルホールディングス)入社、08年HD取締役、
16年専務、20年取締役副社長、21年4月社長CEOに就任。