Infoseek 楽天

5月外食市場規模は2962億円、食事主体が初めてコロナ前上回る

財経新聞 2024年7月2日 10時4分

 ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場規模を発表。外食単価が男女とも全ての年代で前年同月を上回った。食事主体が新型コロナ前を超えるなど、引き続き好調が続いていることが分かった。

■2019年比91.5%、新型コロナ以降で最も高い回復率

 1日、ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場調査を発表、外食市場規模は前年同月比243億円増の2,962億円となり、30カ月連続で前年同月を上回った。また新型コロナ前の2019年比では91.5%となり、新型コロナ以降で最も高い回復率となった。

 個別の指数では、外食実施率は同1.7ポイント増の69.2%、外食頻度は同0.07回減の3.75回、外食単価は同230円増の2,892円だった。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同148億円増の1,850億円、関西圏が同74億円増の765億円、東海圏が同21億円増の347億円となり、12カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。

■外食単価は男女とも全年齢層で前年上回る

 外食実施率は、男女ともに多くの年齢層で前年同月を上回った。その中で伸び幅が大きかったのは、40代女性(外食実施率:66.3%、前年同月比:3.4ポイント増、以下同じ)と50代男性(68.7%、4.2ポイント増)。反対に前年同月比がプラスでなかったのは20代男性(75.7%、前年比変わらず)、60代男性(64.2%、1.6ポイント減)、60代女性(61.7%、1.1ポイント減)の3つの層だった。

 外食単価は、男女ともに全ての年齢層で前年同月を上回った。その中でも伸び幅が大きかったのは、20代男性(外食単価:2,528円、前年同月比:295増、以下同じ)、30代女性(3,490円、405円増)、40代女性(2,772円、284円増)、50代男性(3,230円、320円増)など。

■居酒屋など11業態で前年同月上回る

 業態別市場規模は、16業態中11業態で前年同月を上回った。その中で伸び幅が大きめだった業種は、和食料理店(市場規模:500億円、前年同月比:78億円増、以下同じ)、中華料理店(226億円、32億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(232億円、25億円増)、居酒屋(569億円、44億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(46億円、18億円増)など。

 反対にレストラン、食堂・ダイニング・洋食店(169億円、6億円減)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(322億円、1億円減)、カラオケボックス(5億円、5億円減)、ファストフード(20億円、1億円減)、牛丼・カレー等・1品もの専売業態(25億円、2億円減)の5業態で前年同月を下回った。

 業態別の2019年比は食事主体が100.4%となり、新型コロナ以降で初めて新型コロナ前の実績を超えた。一方、軽食主体は70.0%で4月の80.2%から10.2ポイント減、飲酒主体は78.9%で同81.9%からと3.0ポイント減だった。

この記事の関連ニュース