インテグループ(192A、東証グロース。以下、インテ)に興味を覚えたキッカケは、そもそもは単純な理由だった。笑わないで欲しい。上場日が今年(20)24年6月18日。私の誕生日は昭和24年6月18日。
いま株式市場でM&Aの仲介企業が注目(人気)を集めている。インテがそんな1社であることは承知していた。それだけに「公開公募価格」に対し「公開初値」がどのくらいの乖離で生まれるか、に着目した。ここ数年来に公開したM&A仲介企業のデータを調べ、公開(初値)を見守った。
2019年12月上場の名南M&A(7076)は公開公募価格に対し初値は45.0%高い水準で生まれた。22年6月のM&A総研ホールディングス(9552)は88.7%上値で寄り付いた。昨23年のジャパンM&Aソリューション(9236)は67.9%高値で生まれていた。ではインテはどうだったのか。公開公募価格3960円に対し初値は5940円。50%高く株式市場にデビューした。
また私はインテの証券コード「192A」、を「なんで」と思った。全くの勉強不足。今年1月からの新規上場企業のコードには「英文字」が入ることになったのだった。IPO企業が増え続けた結果だろう。「英文字入り」と同時に、こんな現状も知らされた。
証券コードの最初の2文字は「業種をあらわす」と思い込んでいた。例えば「45:医薬品」「65:電機」といった風に、である。が銘柄数の増加で「65で始まらない電機株」も少なくないのが現実なのである。変わりゆく株式関連制度?についていけなくなっていた(不勉強を棚に上げて、と指摘されればそれまでだが・・・)。
爾来、インテの株価をフォローしながらその内情を覗き込み続けている。
なんと言っても最大の特徴は、「完全成功報酬制」に徹している点だ。「成功報酬」を謳う同業他社もある。が現実は「着手金」「リテーナーフィ(月額報酬)」「中間金(関わる2社の間で吸収合併が合意した時点で得る報酬)」などが存在しているケースも少なくない。
対してインテでは「売買金額が3億円以下の場合の成功報酬の最低額は1500万円(消費税別)」「5億円以下売買金額の5%」「5億円超~10億円以下、4%」・・・・・「100億円超の部分、1%」といった具合に、完全成功報酬制に徹している。
また「インセンティブ制」が敷かれている。M&Aを手掛けるコンサルタントは、売り手・買い手の双方の双方の側に寄り添いことを進める。かつ成就の暁には売買金額に応じインセンティブを得ることが出来る枠組みになっている。
上場直後に発表された2024年5月期は「72.6%増収、312.9%の営業増益」。そして今5月期も「31.9%増収(28億9700万円)、20.3%営業増益(11億8300万円)」計画。
時価は3000円台前半。3月5日の4665円まで買われた後、8月5日の1280円まで整理?され戻し局面。ただ「地相場入り」したかどうかは「相場に聞く」以外に分からない・・・