TOYOTA GAZOO Racingは11月28日、スープラ(3.0Lモデル)の一部改良と、特別仕様車「A90 Final Edition」を発表した。一部改良モデルは2025年春以降、日本を含む各国の市場で順次導入する。特別仕様車は300台限定となり、日本と欧州市場で導入予定。欧州では2025年春に発売を予定しており、日本での発売時期は検討中となっている。
スープラは1978年のデビュー以来、トヨタを代表するスポーツカーとしてグローバルに活躍。直列6気筒エンジンのFR車として、現行モデルも販売されている。モータースポーツの参戦車両としても話題で、これまでSUPER GTをはじめ、さまざまなカテゴリーで実績を残している。
3.0Lの一部改良モデルでは、各種装備を見直した。ドライブトレーンでは、ハンドリングを改善。シャシーセッティングを新しくし、アクティブディファレンシャルを最適な形に仕上げた。これによりコーナリングでのアンダーステアが抑制される。
ボディやサスペンションの面でも、走行とコントロール性能を強化。電子制御ダンパーの特性を改め、フロントスタビライザーも強化することで、走行性能を高めている。
特別仕様車「A90 Final Edition」は、加速性能のレスポンスの向上を目指し、パワートレーンを強化。最高出力は従来の285kW(387PS)から320kW(435PS)へアップした。トルクも500N・m(51.0kgf/m)から570N・m(58.1kgf/m)まで引き上げられている。
ほかにもブレーキやボディ、サスペンションなどが本格的な装備になっており、高水準の走行性能やコントロール性能を楽しめそうだ。