●2025年の株式相場は?
2025年の株式相場はどうなるだろうか?2024年はITブーム、トランプラリーがあり、国内では7月に日経平均が最高値を記録したが、8月にはブラックマンデー級の大暴落を経験した。
相場の格言では、うさぎ年だった今年は「卯跳ねる」で、来年の辰年は「辰巳天井」と言われている。
今年後半にはセブン&アイHDの買収提案や、ホンダ・日産の統合協議など企業改革の始まりを予感させるようなニュースもあり、2025年も引き続き注目が集まる。
2025年はどのような相場になり、日経平均4万5000円超えはあるのだろうか?
●2024年相場の振り返り
2024年は新NISAが開始され、円安効果もあり、2023年末から日経平均・TOPIXともに約15%超上昇した。米国ではFRBが3会合連続で利下げしたが、個人消費は堅調でインフレ再燃の懸念は燻ったままとなった。欧州もECBが4回利下げした。
景気減速に悩む中国だが、9月には大規模な景気刺激策への期待から、株価が上昇する場面もあった。
11月の米大統領選後には、トランプ次期大統領就任による期待から、仮想通貨の上昇も目立ったが、マグニフィセントセブンを中心とした米国ハイテク株の好調が顕著だった。
一方で、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は債券投資家となり、一部でキャッシュポジションを積み上げる動きも出てきている。
●リスクも多くなりそうな2025年
やはり1月に就任するトランプ新大統領の一挙手一投足に注目が集まる。トランプ氏が掲げる金融緩和・減税はインフレを加速させるリスクもあり、中国やメキシコ・カナダだけでなく、日本への関税強化も考えられ、軍事費の増額要求、パリ協定離脱など環境対策の急激な方針転換も混乱を招く可能性となる。
ウクライナ紛争については早期終結を望む意向を示し、イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘についても不透明な状況が続く。
日本国内では3月の春闘による賃上げの行方が注目され、日銀の利上げにも大きく影響するだろう。年収103万円の壁の行方も注目される。
7月には参議院選挙を控え、結果次第では“石破おろし”の動きが活発化する可能性もある。
4万5000円へのハードルは、かつてほどは高くないだろうが、まだまだいばらの道になりそうだ。