■I.米国株式市場
●1.NYダウの推移
1)1/16、NYダウ▲68ドル安、43,153ドル 2)1/17、NYダウ+334ドル高、43,487ドル●2.米国株 : 大統領就任式を控え「お祝儀相場」で1/13から株価上昇⇒反落に注意
1)NYダウは▲3,076ドル安⇒大統領就任式の祝儀相場+1,549ドル反発 ・NYダウの推移 12/04 45,014ドル 01/10 41,938 ▲3,076ドル安・▲6.83%下落 01/17 43,487 +1,549ドル高・+3.69%反発・NYダウは、▲3,076ドル下落に対して、1/17には+50.35%高と半値戻しをした。
2)1/17、長期金利の上昇が一服⇒株高へ
3)大統領就任式を控え「お祝儀相場」で1/13から株価上昇 ・次期政権の経済効果((1)規制緩和(2)減税)に期待が集まる。 ・金利上昇の一服、銀行の好決算発表と外部環境の良さが追い風となった。 ・インフレ懸念も後退した。
4)トランプ氏が検討する就任式直後の大統領令 ・エネルギー・環境 ・地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱 ・電気自動車(EV)の振興策の撤回 ・液化天然ガス(LNG)の新規開発の再開 ・関税引上げ ・全輸入品に+10~20%、中国には当面+10%、カナダ・メキシコは+25% ・外国歳入庁の新設 ・不法移民対策 ・強制送還 ・不法移民が米国で産んだ子供への米国籍付与の廃止 ・南部「国境の壁」建設などで不法移民の進入阻止 ・恩赦 ・2021年1月の議会襲撃事件で訴追された支援者への恩赦
5)ご祝儀相場の終了後の反落への備えも注目したい
●3.米国クリーブランド連銀総裁、「インフレは依然問題」(WSJ)
●4.米国12月製造業生産指数+0.6%上昇、予想+0.2%増を上回る、航空宇宙が好調(ロイター)
1)航空機大手・ボーイングのストライキ終結が追い風になったとみられる。●5.米国12月一戸建て住宅着工数は年率換算で前月比+3.3%増の105万戸 (ロイター)
1)2024年2月以来の高水準となった。 2)住宅ローン金利の上昇と新築住宅の供給過剰により、一段の増加は限定的になるとみられる。●6.台湾TSMC、昨年度決算で売上高13.76兆円・最終利益5.58兆円で過去最高(NHK)
1)前年比、売上高+33.9%増、最終利益+39.9%増。■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)1/16、上海総合+8高、3,236 2)1/17、上海総合+5高、3,241■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)1/16、日経平均+128円高、38,572円 2)1/17、日経平均▲121円安、38,451円●2.日本株 : ボックス圏の下限まで下落⇒海外投機筋の買い主導⇒反発を予想
1)円相場1/17(米国時間)で一時154円台に円高 ・1/17(米国)の終値は156.28円まで円安に戻る。 ・ただ、1/10に158.37円まで円安が進行⇒1/17(日本)155.67円に円高に振れた。1/17(米国)で円高が進行するも、同日終値で円安に転換した。 ・円相場は、日銀の金利引上げ予想もあり、振れ幅が大きくなっており、注目。2)海外短期筋は買いを入れる水準まで日経平均は低下 ・最近のボックッス相場の下限まで下落。 ・最近の日経平均は、38,000~40,000円のボックス圏で動く習性がある。
3)1/20以降は日経平均反発を予想 ・日経平均の底値の状況 11/01 38,053円 11/21 38,026 11/29 38,208 12/20 38,701 01/15 38,444 取引期間中に38,000円近辺まで下落、その後に反発
・海外短期筋の投資家は、1/15に買い戻しを入れた。今後、彼らは株価先物の買いを中心に買い上がると予想。
・ボックス圏の下限に抵触したため、日経平均はボックス圏の上限である40,000円程度に向かって上昇局面入りしたと思われる。
・トランプ大統領就任のお祝儀相場が始まっており、日本株にも波及効果が期待できる。
4)今週の注目 ・トランプ次期大統領の就任式 1/20 ・日銀の金融政策決定会合結公表 1/24
●3.日銀は2025年・2026年に各2回利上げの実施の見通し=IMF(ロイター)
●4.企業物価指数、2024年は+2.3%上昇、昨年12月は前年同月比+3.8%上昇(読売新聞)
●5.任天堂、「スイッチ」後継機を2025年に発売、4/2に詳細発表(ロイター)
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・1605 INPEX 原油価格上昇 ・2413 エムスリー 業績堅調 ・3141 ウエルシア 業績堅調執筆者プロフィール
中島義之 (なかしま よしゆき)
1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。
現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。
メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。
発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。http://note.com/soubatennbou