兵庫県明石市とJR西日本、JR西日本不動産開発は、明石市のJR西明石駅南口(明石市明石南町)で商業施設が入る新駅ビルと大規模分譲マンション、駅前広場を核とする新たな街づくりを始動させた。山陽新幹線も停車する西明石駅周辺を市内一等地にふさわしい姿に変えるのが狙いで、2026年度以降に順次完成する予定だ。
新しい駅ビルは、鉄骨3階建て延べ約2,400平方メートル。駅舎に加えて商業施設を入居させ、乗降客の利便性向上を図るほか、バリアフリー動線を備えた街の玄関とする。駅前の六甲バター工場跡地には、駅前広場と駐輪場を整備し、駅南改札から国道250号までの約440メートルに幅員16メートルの都市計画道路西明石駅南線を新設する。
大規模分譲マンションは、駅から歩いて約3分のJR西明石社宅用地西側に整備する。鉄筋コンクリート一部鉄骨20階建てで、340戸が入る。名称は「ジェイグランシティ西明石タワーウエスト」で、2LDKから4LDKまでのファミリー向け。JR西日本不動産開発のほか、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、関電不動産開発も参画する。同社宅用地東側区域でも約500戸のマンション整備が計画されている。
大規模分譲マンション東側の新設道路沿いには、明石市立勤労福祉会館のリニューアル施設として西明石地域交流センター「icotto(いこっと)」が整備される。鉄筋コンクリート一部鉄骨4階建て延べ約3,900平方メートルで、多目的ホールや図書コーナー、地域活動スペースなどが入る。
明石市は泉房穂前市長時代から子育て世帯支援を充実させ、2013年以降12年連続で人口が増えている。西明石駅前再開発により、さらに子育て世帯など若い世代の呼び込みを目指している。