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あいおいニッセイ同和、ソニー・ホンダのEV「アフィーラ」向けに保険開発へ

財経新聞 2025年2月3日 10時46分

 あいおいニッセイ同和損保は1月27日、米国子会社のMOTER Technologiesが、ソニー・ホンダモビリティが開発中の新EV「AFEELA(アフィーラ)」向け保険の開発に取り組むと明らかにした。2024年12月にMOTERとソニー・ホンダモビリティが交わしたパートナーシップ契約にもとづく取り組みだ。

 提携により、アフィーラの所有者を対象とした自動車保険商品・サービスの開発を共同で進める。オンライン購入時など車両を購入する際のプロセスに、保険やサービスの加入を組み込んで提供する。

 MOTERは、あいおいニッセイ同和100%出資のインシュアテック企業で、21年4月設立。エッジコンピューティング技術やAI・データサイエンスを用いた保険ソフトウェアの開発を機に、あいおいニッセイ同和の米国法人からスピンオフした。

 事業の軸となる保険ソフトウェアでは、リアルタイムで事故・運転リスクの分析や保険料計算ができる。速度、走行距離、GPSといった基本情報に加え、急ブレーキなどの運転挙動、センサー、カメラ、レーダー、ADAS(先進運転支援システム)など多角的にデータを収集。各データを組み合わせて、事故発生リスクやドライバーの運転行動を分析する。ソフトウェアは車載器にインストールして利用できる。

 現在、自動車関連事業者と保険会社向けに事業を展開。車関連の事業者に対しては、収集データや分析情報の提供に加え、データを活用したカスタマイズ保険・サービスの開発も支援する。自動車のサブスクリプション事業を手がけるKINTOや、車両管理事業を行うEVmoなどが導入している。

 2023年11月には、国際的な市場調査・コンサルティング会社Frost & Sullivan主催の「Best Practices Awards」で、「Enabling Technology Leadership Award」を受賞。コネクテッドカーのデータ活用が進む中、多角的なデータを駆使したリスク予測技術や保険への活用、ソフトウェアの創造性・開発力などが評価された。

 MOTERは今後、ソニー・ホンダモビリティと共にアフィーラに適した保険商品・サービス開発を推進。同時に、保険ソフトウェアを含むさらなる技術開発も進める。開発した保険商品・サービスは米国から提供を開始。その後、日本を含む世界各国への展開を目指すという。

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