もうごまかせない? コロナ感染経路、Jリーグとプロ野球で導入「ゲノム解析」 昨秋のロッテでも明らか感染者証言の危うさ

夕刊フジ / 2021年4月8日 17時15分

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ロッテ・清田育宏(夕刊フジ)

 Jリーグとプロ野球が導入したゲノム(全遺伝情報)解析により、新型コロナウイルス感染の経緯がより詳しく追跡できるようになった。もうウソ証言による“隠蔽工作”は通用しない?

 5日の「新型コロナウイルス対策連絡会議」では、3月にJ1のG大阪で発生したクラスターの感染経路が、有力視されていた移動中のバスの中ではなかったことが報告された。「感染者のウイルスの型を比べるとバス内ではなく、ロッカールームでの接触が経路となった可能性が高い」(専門家チーム座長の東北医科薬科大・賀来満夫特任教授)という。

 これまで感染経路の調査は、厚生労働省や保健所の職員による聞き取りなどの疫学調査に頼りきりだったが、今回効果を発揮したのがゲノム解析だ。中国由来や欧州、北米など少しずつ異なるウイルスの遺伝子情報から、どの型が誰から伝わったのかを調べて経路の特定に利用する手法で、3月の同会議で専門家チームから紹介され、導入に向けた動きが進んでいた。

 プロ野球でも開幕直後に相次いで複数の感染者が出た、ヤクルトと巨人でゲノム解析が利用される予定。選手の良心にゆだねる性善説に基づいてきた調査は、新たなステージを迎えたことになる。

 感染者の証言の危うさは昨秋のロッテの集団感染でも明らかだ。球団幹部は当初、感染経路は全く不明として「コロナの怖さを感じた。(外食には)誰1人行っていない」と説明。しかし後日、感染した投手の1人が外食していた事実が週刊誌で報じられた。

 この投手はチームにウイルスを持ち込んだ疑いをかけられる羽目となったが、年明けに別の週刊誌がやはり感染者の清田育宏外野手(35)も、球団内規を破って部外者と外食や同宿をしていたと報道。集団感染が野手中心だったことから、より強い疑いが向けられることになった。

 こうしたケースの“元凶”について、今後はゲノム解析でより確度の高い情報が得られる。コロナ慣れの選手たちは襟を正す必要がありそうだ。

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