“タマネギ法相”強行任命…韓国・文政権「反米」で進む奈落への道 「従北・親中派」中心人物を起用、経済や外交・安保も直撃

夕刊フジ / 2019年9月11日 17時11分

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、「タマネギ男」ことチョ国(チョ・グク)前大統領府民情首席秘書官を、法相に強行任命した。チョ氏には、娘の大学不正入学疑惑や、息子の徴兵逃れ、家族ぐるみの不透明な投資、妻の在宅起訴などスキャンダルが連続炸裂(さくれつ)し、国民の批判や怒りが爆発していた。逆風での強行突破は、韓国国内が「左派」と「保守派」に分断するなか、残り任期2年半となった文氏による「延命工作」という見方が多い。ただ、「反日・離米・従北・親中派」の中心人物であるチョ氏の起用は、窮地の韓国経済や、外交・安全保障体制も直撃し、文政権を崖っぷちに追いやりそうだ。

 「本人が責任を負うべき明白な違法行為が確認できないのに、疑惑があるというだけで任命をしないなら、あしき先例となる」「(チョ氏には)権力に関する改革を行い、(検察に)国民の機関としてのポジションを確立してほしい」

 文氏は9日、チョ氏の法相任命について、記者会見でこう言い切った。三流の韓流ドラマでも、ここまで独善的なセリフは聞かれないだろう。

 検察を指揮する司法行政トップに、妻が私文書偽造罪で検察に起訴されるなど疑惑を抱えたチョ氏を起用することについて、文氏は「任命については賛成と反対の厳しい対立もあった。国民の分裂につながりかねないその姿を見て、深く悩んだ」と会見で語ったが、その結論が「強行任命」なのだから、文政権の常識は世界の非常識のようだ。

 法相任命式は同日午後2時から行われ、チョ氏は平然とまっすぐ前を見据えて臨み、「私が任命されたのは、未完の課題だった法務・検察改革を仕上げるべきだという意味だと考える」と語った。後ろめたさはないように伺えた。

 文政権と検察が全面対決の様相を示すなか、文氏としては「反日・離米・従北・親中派」「左派革命」の同志であるチョ氏を法相にして、岩盤支持層に訴え、「政権延命」につなげようとしたとみられている。

 注目の法相任命式に、チョ氏の疑惑捜査を指揮する尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長は出席しなかった。尹氏は権力になびかない姿勢で知られ、「私は人に忠誠をささげない」と公言する。

 保守系最大野党の自由韓国党は「韓国の法治主義は死んだ」「憲政史上、最悪の人事」などと非難した。今後、国会ボイコットやチョ氏の解任建議案提出など、あらゆる手段で争う構えだ。

 そもそも、韓国リサーチの世論調査では、「チョ氏の法相任命に反対する」という回答は49%で、「賛成」の37%を上回っていた。さらに、数々の疑惑について、59%が「解消されていない」と回答している。

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