姑息な中国、半島緊迫の隙突き尖閣に潜水艦 国際政治学者・藤井氏「南シナ海と同様、既成事実を積み重ねている」

夕刊フジ / 2018年1月13日 17時6分

 中国軍が悪辣(あくらつ)な挑発行動を仕掛けてきた。沖縄県・尖閣諸島の接続水域で11日、潜航した外国の潜水艦と中国海軍の水上艦が同時に航行したのだ。海上自衛隊は世界屈指の対潜戦能力を保持しており、現実には「潜水艦も中国海軍のもの」と丸裸にしているようだ。日米が、北朝鮮への対応に腐心する間隙を突く中国の暴挙。憲法9条を維持することの限界が露呈しつつある。

 防衛省によると、海自が10日午後、沖縄県・宮古島の東北東の接続水域を北西に潜航する潜水艦を確認した。潜水艦は11日午前に宮古島の接続水域を出た後、尖閣諸島・大正島の接続水域を潜ったまま、通過した。

 潜水艦の大正島付近通過と同じ時間帯に、同じ海域で中国海軍のジャンカイII級フリゲート艦も接続水域に入り、11日午後に出域した。

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で「中国側が日中関係改善の流れを阻害することがないように強く求めていきたい」と述べ、外務省の杉山晋輔事務次官は、中国の程永華駐日大使に抗議した。

 防衛省が潜水艦の動きを公表した理由に関し、潜水艦勤務の経験が長い伊藤俊幸元海将は「お前の行動は全部見ているぞ、ということを示すためだ」と説明する。

 これに対し、中国国防省は、尖閣を中国固有の領土として「正当で合法な行動」と主張。日本の抗議には「強烈な不満と断固とした反対」を示す厚顔ぶりだ。

 国民が知るべき大ニュースだが、朝日新聞と東京新聞は12日朝刊で1面に記事を掲載しなかった。何かを忖度(そんたく)しているのか。

 中国側の許しがたい言動をどうみるべきか。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「軍事拠点化を進める南シナ海と同様に、東シナ海や尖閣周辺でも既成事実を重ねている。『関係改善という幻想』にひたる日本の弱腰外交を見越して、仕掛けてきたのだろう」と指摘した。

 朝鮮半島情勢が緊迫するなか、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が「従北・親中・反日・反米」路線を先鋭化させ、事実上、「中国の属国」となっていることも影響しているようだ。

 藤井氏は「文氏は昨年10月、中国との間で『日米韓の安保協力を軍事同盟に発展させない』と合意した。米国の同盟国から離れて、中国と手を組む姿勢を見せた。北朝鮮に対する『日米韓の枠組み』など意に介さず、日米にとって、いまや『敵性国家』になっている」と話した。

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