“紀州のドン・ファン”怪死、家政婦証言に「違和感」 犯罪ジャーナリスト・小川氏「なぜ覚醒剤を口から入れたことを知っているのか」

夕刊フジ / 2018年6月14日 17時1分

 「紀州のドン・ファン」こと、和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(77)の怪死をめぐっては、現場周辺や東京都内で関係者が相次いでメディアに証言するなど、劇場型の様相を呈している。そんななか、急性覚醒剤中毒で死亡した野崎さんをよく知る60代家政婦の証言について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「違和感を覚えた」と明かす。

 野崎さんが自宅で死亡したのは5月24日だが、31日発売の週刊新潮で遺体から覚醒剤が検出されていたと報じられると大きな騒ぎになった。

 小川氏は今月2日に野崎さん宅にいた家政婦を直接取材した。「なぜ覚醒剤が(遺体から)出てきたのか」と問うと、家政婦は「口からでも入れたのではないか。若い嫁さんもらったから、前の女が捨てていったのを入れたんじゃないの」と答えたという。

 覚醒剤が胃から検出されたと明らかになったのは4日ごろで、取材当時は「遺体から覚醒剤が検出された」としか報じられていなかった。

 「『えっ』と思った。なぜ口から入れたことを知っているのかなと疑問に思った」と小川氏は振り返る。

 家政婦は報道陣に野崎さん宅には覚醒剤があったとし、「2階の社長の鏡の所の引き出しだと聞いています」と話していた。だが、県警のこれまでの捜査では、覚醒剤は野崎さん宅からはみつからなかったとしている。

 遺体の第一発見者は妻(22)とされるが、11日発売の週刊現代で家政婦は、「私が最初に上がって社長の遺体を発見してSちゃん(妻)が119番通報した」と話したという。

 小川氏によると、野崎さんが遺体でみつかる直前、自宅2階から物音がした時刻について、「(家政婦は)午後8時すぎとの証言だったが、9時ごろに変わった。午後8時から9時まで放送されているテレビ番組が、その日は10時までの放送だったことが背景にある」。もっとも、「証言が変わることはよくある」とも小川氏は強調する。

 県警は、覚醒剤摂取の経緯とともに、入手ルートについても捜査している。前出の小川氏は「第三者が殺害目的を知らずに売ったとすれば、覚醒剤取締法違反で済むが、目的を知っていた場合、殺人幇助(ほうじょ)、場合によっては教唆の容疑になる可能性もある」と解説する。

 危ない橋を渡ったのは誰なのか。

fuji

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