【ニュースの核心】なぜ韓国艦はレーダー照射したのか 関係者「北漁船との間で何らかのやりとりあったのでは」

夕刊フジ / 2019年1月12日 17時6分

 韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊P1哨戒機に対して火器管制用レーダーを照射した問題が長引いている。問題そのものは、あまりに韓国が子供じみていて、まともに論じる気にもならないが、この際、「韓国とどう付き合うべきか」は考え直してみる必要がある。

 私は「もはや韓国は友好国ではない」という前提で対応すべきだと思う。韓国人に対する「90日間のビザなし入国措置」も見直すべきだ。

 簡単に問題を振り返ると、韓国駆逐艦は昨年12月20日午後、日本の排他的経済水域(EEZ)である能登半島沖で、海自哨戒機に対し、複数回、数分間にわたって火器管制用レーダーを照射した。当初、韓国海軍はレーダー照射を認めていたが、24日になって照射の事実を否定した。

 これに対し、防衛省は哨戒機が撮影した当時の映像を公開したが、韓国側は「威嚇的な低空飛行をした」として日本に謝罪を求めた。

 火器管制用レーダーを照射すれば特有の電波が記録されるので、日本側は証拠を握っている。防衛省が公開した動画でも、「間違いなく向こうのFC系(火器管制レーダー)です」「記録がとれているかどうか確認してください」「データはとれています」という機長とクルーの冷静なやりとりが公開されている。

 この問題をどうみるか。

 私は複数の日本政府および自衛隊の最高幹部に話を聞いた。一言で言えば、彼らはあきれ返っている。専門家が見れば、韓国の言い分は「子供が床に寝転んで、泣き叫んでいるようなもの」なのだ。

 興味深いのは、なぜレーダーを照射したか、だ。1人は「火器管制用レーダーは艦長の許可がなければ照射できない」と指摘した。そうだとすれば、これは意図的な行為である。別の1人は「あくまで推測ですが」と断ったうえで、「駆逐艦と現場で救助されていた北朝鮮漁船の間で何らかのやりとりがあって、それを日本に知られたくなかったのではないか」と語った。

 つまり、彼らは哨戒機を追っ払おうとした可能性がある。現場が日本のEEZ内である点を踏まえれば、北朝鮮の密漁を韓国が暗黙のうちに承認し、「困ったときは、ひそかに助けていた」のかもしれない。

 韓国は昨年来、「核・ミサイル問題」を抱える北朝鮮に過剰なほど宥和的になる一方、日本に対しては慰安婦問題での和解・癒やし財団の解散や、いわゆる「元徴用工」判決問題、国際観覧式での自衛艦旗「旭日旗」掲揚拒否問題など、反日姿勢を強めてきた。

 そこへ、今回の問題である。レーダー照射は事故ではなく、日本を「邪魔者扱い」している証拠と受け止めるべきだ。対北包囲網の一角として韓国は頼りにならないどころか、むしろ逆に「抜け道」になる危険が強まっている。

 安倍晋三首相は、徴用工判決で勝訴した原告による資産差し押さえ手続きを受けて、関係省庁に対抗策の検討を指示した。「韓国人に対するビザなし入国の凍結」は当然、メニューに入るだろう。そもそも、相手は島根県・竹島を不法占拠している国だ。遠慮はいらない。毅然(きぜん)として対応すべきである。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『明日の日本を予測する技術』(講談社+α新書)がある。

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